百獣魔団を打ち破り、ロモスの王様から船を借りたダイたちは
レオナ姫のいるパプニカ王国へ。
しかしそこは不死身の戦士たち六大魔王軍の不死騎団によって壊滅状態だった。
レオナの安否が気になるも、遭遇したダイたちと同じアバンの使徒ヒュンケル。
だが彼はアバンに恨みをもち、魔王軍団長としてダイたちに刃を向ける。
本巻はそのヒュンケルとの戦い。
実力差から、復活したあの男の力で一時離脱、
再戦に挑むダイとポップの協力呪文など、
本巻は特に人の助けや協力の絡み合いを見る。
そのうえで、ラストはヒュンケルの決死の同じアバンの兄弟弟子を助けることになったのは
三銃士のオールフォーワン・ワンフォーオールを感じる。
盾になることや自己犠牲というのは、戦う人間の男臭い 『力』 の世界
ならではなのではないか? と今回思った。
そりゃ自己の利益のビジネス資本主義教育では自己犠牲の精神は育たないし
廃れるのも道理。
この古きよき泥臭い精神は、果たして今の人たちにはどう映るのか、
それが興味深く感じた。
ではまた次の本の感想で。