1046ワークス24口

とーしろさんの趣味よもやま話の通用口。

小説

「読書感想・推敲再掲『新訳版・海底二万里』 ジュール・ベルヌ 訳・渋谷豊」

今回は、過去の読書からチョイスして、推敲したものを再掲させていただきます。 新訳版「海底二万里」 ジュール・ベルヌ作の海洋冒険ロマンで、ある目的のために世界中の海を進む潜水艦でのネモ船長たちノーチラス号のクルーと、 ノーチラス号に同乗すること…

「読書感想・推敲再掲『サモンナイトU:X -黄昏時の来訪者-』  都月景」

今回は、明日3月18日に最新刊にして完結巻が発売される、ゲーム『サモンナイト』シリーズの4と5のあいだの空白の戦いを描いた公式小説、『サモンナイトU:X』の過去の読書感想を推敲して掲載させていただきます。 サモンナイト5以前のオリジナルストー…

「読書感想・推敲再掲『サモンナイトU:X<ユークロス> -界境の異邦人-』 都月景」

今回は、過去の読書感想の推敲、再掲として、最新作『サモンナイトU:X〈ユークロス〉–響界戦争–』(完結巻)の発売が今月3月18日に決定した『サモンナイトU:X<ユークロス>』の1巻の読書感想を掲載させていただきます。 もともとサモンナイト2からの…

「読書感想『不思議の国のアリス』 ルイス・キャロル」

超有名作なのでこれまでディズニーアニメなどで知ってはいたが、結末自体もぼんやりした記憶だったのと、細部がどんなモノなのかと書店で見かけて気になり原作小説初読書。 兎穴からの落下から始まる、不思議な国での常識の通用しない出来事と変わった生き物…

「チョコレートのお題で書いた400字のショートショート2本。今週のお題「チョコレート」」

今週のお題「チョコレート」 今回は、今週のお題「チョコレート」で書かせていただきます。 過去にWEBラジオ音泉の、声優大原さやかさんの朗読ラジオ『月の音色』で番組がお題を出して、リスナーが400字のショート小説を考えて投稿、良いものを大原さんが…

「読書感想『扇物語』西尾維新」

大学生編、友人の命日子から始まりひたぎや老倉までも 『謝らせる』 怪異とおぼしき妖魔令の事件と、恒例の撫子パートを併録。 差し込まれるモノローグに対して油断していた一冊でした。しかも巧い事に撫子編でパーティに加わるあの人物の登場をほのめかして…

「読書感想『ボッコちゃん』 星新一」

※昨年12月中読了の感想になります。 ショートショート小説の星新一作品集。表題作 『ボッコちゃん』 他50編を収録。1話が短いので合間に読みたい分だけさくっと読める。 様々なオチやテイストの作品があるがブラックなものが多い。以前はブラックな小説…

「読書感想『走れメロス』 太宰治作品集」

太宰治の作品集。表題の 『走れメロス』ほか、『ダス・ゲマイネ』、『満願』、『富嶽百景』 などを収録。 解説によると太宰の安定していた前以降中期くらいの作品が多いらしい。太宰治についてはこれまでほぼ経歴を知らなかったが、今頃になって初めて 『走…

「読書感想『誰がために鐘は鳴る』上巻 アーネスト・ヘミングウェイ」

主人公ジョーダンがスペイン内戦に介入、橋梁爆破の任務で山中のゲリラ、パブロの一団と関わり、彼らに匿われている女性マリアと恋に落ちる。 しかしかくまでドライに任務遂行を念頭に動くジョーダン。その後の問題を巡ってパブロたちと衝突したりマリアと親…

「読書感想・改稿再掲『不機嫌は罪である』 齋藤孝」

今回は、今また齋藤考先生の本を読んでいるつながりで以前に当ブログで掲載した読書感想記事から改稿、再掲します。 齋藤考先生は生活上の精神的な問題への対処、考え方の著書が多い方です。そになかで、以前もメンタルハック的な本である問題の考え方の勉強…

「読書感想 『午後の恐竜』 星新一」

ショートショート小説の第一人者、星新一の著作。自分でもショート小説を書くのだが恥ずかしながら今回初読書。 戦後、テレビ、宇宙人の侵略、原子力潜水艦、精神分析などその時代の流行や出来事などの時代性をとらえながら、独自のアイデアとブラックなオチ…

「読書感想『ゴッドファーザー(上)』 マリオ・プーゾォ」

映画化もされた超有名作。ニューヨークの伝説のギャングの頭、ドン・ヴィトー・コルレオーネとそのファミリーの抗争の物語。 ゴッドファーザーの由来は彼と友情や愛情を築いた者への贈り物として呼ばれている愛称のようだが、その意味合いに似合わずに荒れく…

「アニメ『ダイの大冒険』開始の熱で、ドラゴンクエスト短編小説を少し投稿」

今回は、少し創作活動の宣伝をさせていただきます。 以前、音泉の朗読ラジオ『月の音色』のショートショートお題コーナーでお題『びっくり箱』で書いたショートショートです。 テーマとしてドラゴンクエストのびっくり箱、ミミックを扱っていたので、今のダ…

「読書感想 『木曜日にはココアを』 青山美智子」

音泉の朗読ラジオ 『月の音色』 で朗読されていたことから興味を持ち読んだ。 日本のマーブル・カフェで働く男性店員から始まり、シドニーとのつながりを色と人々のつながりで描いている12作の短編連作。 先のエピソードで出た人物が次に出てきてつながり…

「読書感想 『新約とある魔術の禁書目録』16 鎌池和馬」

魔神も去り、対となる右手との闘いは次はどんな展開かと思っていると、いきなりの大熱波による灼熱地獄の一二月と、学園都市を徘徊する異形の存在とのサバイバル。男女すべてが水着で暑さをしのぎ、水を求めて命がけの狩りにでる。 表紙絵にあるようにお嬢様…

「ある小説を読んでようやく知った『ジョジョの奇妙な冒険』5部のアレのこと」

今回は、タイトルにあるとおりです。 『ジョジョの奇妙な冒険』は5部までアニメ化されたので、内容を知っている方も多いかと思います。その内容からなのですが、こちら。 5部のフーゴがナランチャにスパゲッティーを食べさせるエピソード。 集英社 荒木飛呂…

「以前書いた400文字のショートショート小説を2本。今週のお題「怖い話」」

今週のお題「怖い話」 今回は、今週のお題「怖い話」で、以前書いたショートショート小説を掲載させていただきます。 さっそく行きましょう。1本目。 テーマ 「時計のつぶやき」 『「知ってる? 街の時計塔、その内階段で一言をつぶやくと返答があるんだっ…

「感染者バッシングに関するTwitter漫画と、それつながりで思い浮かんだ小説」

今回は、タイトルにあるようにTwitterであった先日のポストからです。 こちら。 感染者や疑いのある人間を、過剰に攻撃しない方が良い理由 pic.twitter.com/sKyZgEWtm9— 井上純一(希有馬) (@KEUMAYA) 2020年8月9日 現在の感染症問題で、感染者やその疑いの…

「読書感想 『泣きたい私は猫をかぶる』 ノベライズ・岩佐まもる」

アニメ映画のノベライズ作品。 内容は、家庭に事情がある主人公の少女が家庭と学校で違う仮面をかぶっている。気を遣って家族と距離を置く美代と、型破りな言動で思い人にアプローチするむげ、そんな彼女は不思議なお面を手にして猫になり、猫の太郎も含めた…

「読書感想 『 人類最強のsweetheart』 西尾維新」

戯言シリーズの人類最強、哀川潤が主役で様々な請け負い仕事をしていくシリーズ。 これまで全地球人にはぶられる、月に行って宇宙人との遭遇、海底人、植物の戦いなどを経て、本作も短編集の形で一般レベルをぶっ飛んだ事件が目白押し。今回は零崎曲識の遺し…

「読書感想  『月と六ペンス』  サマセット・ モーム」

それまでの裕福な生活や家族を捨てて厳しい環境で絵を描くことを選んだストリックランドは、晩年をタヒチで過ごしたゴーギャンがモデルになっているそう。本作はストリックランド(ゴーギャン)の絵にかけた人生を彼の知人の作家の視点で追想している物語。 …

「『四月は君の嘘』のヒロイン、宮園かをりちゃんの誕生日お祝い小説」

四月は君の嘘ファンの方にはおなじみ、今日7月4日は君嘘のヒロイン、宮園かをりちゃんの誕生日です。 ©新川直司・講談社/「四月は君の嘘」製作委員会 彼女は作中でとても印象にのこる存在で、その誕生日は本作に触れた方にとってとても忘れられない人も多…

「あまりスタンダードではないのですが……。お題「我が家の本棚」」

お題「我が家の本棚」 今回は、お題スロットから、お題「我が家の本棚」で書かせていただきます。 まずは、写真で数枚本棚を紹介します。 最近の漫画棚 小学校からファンな中平正彦先生の棚 武士小説棚 刀・武術棚 などです。あとは、漫画が色々と、小説、実…

「読書感想 『宮本武蔵(七)』 吉川栄治」

引き合わされた先で沢庵和尚と再会した武蔵に、将軍家剣術師範の話が。しかし武蔵は開墾の経験で彼の思い描く剣での治政を希望する。栄達の門が開けるが、しかしこの門をくぐるが本当の栄達か。 小次郎は同じく師範役の小野派一刀流に打ち勝ち、細川藩への士…

「以前、傘を題材に400文字のショートショート小説を書いたことが。今週のお題「傘」」

今週のお題「傘」 今回は、今週のお題「傘」で書かせていただきます。 傘に関して考えたとき思い出すのが、そういえば以前あったこと。 WEBラジオ音泉に声優の大原さやかさんの朗読ラジオ『月の音色』という番組があります。 この番組で月一くらいのペースで…

「読書感想  『日はまた昇る』 アーネスト・ヘミングウェイ」

割と裕福で作家だったり爵位があったりで自由に暮らせるフランスの若者たちの享楽の日常、 スペインに旅行して祭と闘牛を見て恋もあり、という内容だが、その享楽はジェイクにとってもブレットにとってもどうしようもないことへの満たされなさを薄める面もあ…

「読書感想  『リリアとトレイズ Ⅵ』 時雨沢恵一」

列車内での見えざる犯人との攻防の続き。 展開としては狙われているのが当初思われていたマティルダ王女ではなくあの人物だというのはやや意外だった。 犯人自体の性癖とも合致したターゲットだったが、 それと対峙するトレイズは奮闘はしたのだが、彼が決着…

「読書感想  『侠飯 2 ホット&スパイシー編』 福澤敏三」

今回もヤクザ風の柳刃と火野のコンビが料理をする。主人公と舞台、季節も前回とは切り替わり、ビジネスマンが退社へと追い込まれる中、柳刃の移動弁当屋で食事をして交流する、というながれ。 前回少し登場した会社やメンツも登場するが、メインはしっかりし…

「読書感想 『新約とある魔術の禁書目録』 15巻 鎌池和馬」

僧正による学校破壊によって他校の設備で授業を受け、留年回避を目指す上条だが、その移動先の学校には学園都市に入ってきた 《理想送り》 上里翔流も生徒となっていて衝突の気配が。 本作は上条と上里の第2ラウンド。 しかし正直な話、文章がこれ他の人が…

「読書感想 『隠し剣 秋風抄』 藤沢周平」

藤沢周平による時代小説、隠し剣シリーズの二冊目。 藤沢作品の架空の藩、海坂藩を舞台に下級武士の身分ではあるが流派の秘剣を修めた武士のさまざまな戦いと、各話での秘剣の正体が見どころ。 今回は女難や酒乱、引き裂かれた恋から狂人のフリをした武士、…