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とーしろさんの趣味よもやま話の通用口。

「父子騎団のヒュンケル、兄弟弟子対決決着。『ダイの大冒険』第13話視聴感想」


今回は、アニメ『ダイの大冒険
第13話の視聴感想を
書かせていただきます。

 

ライデイン炸裂……が。

 

ダイとポップの協力呪文であるライデイン
見事ヒュンケルに当てることに成功。
ヒュンケルを倒したとポップははしゃぎますが、
その彼をヒュンケルの拳がぶちやぶる。

 

ライデインが利いていないのではなく、
その一撃に耐えるほどに
鎧があってもなくてもヒュンケルは強かった。
さすがはアバンの一番弟子。
ダイたちにとって兄弟子である彼が魔王軍の軍団長ではなく、
ダイたちの仲間であったならどれだけ心強かったか。

 

電撃でスタンしただけのようだったヒュンケルとダイの
第2ラウンドは継続。
しかし剣でも、なんとか考えた稲妻の魔法でも勝てないダイ。
ついにはヒュンケルの必殺剣を喰らい地に伏します。
ポップの悲鳴が闘技場に響き渡る。

 

マァムの届けたモノ。

 

そんななか、地底魔城の牢から脱して隠し部屋によっていたマァムが
闘技場にでてきました。
その手には隠し部屋の宝箱で見つけたアイテム。

 

これによってヒュンケルは父である地獄の騎士バルトスの死の真相を知りますね。

 

映像ではあっさり目でしたが、
アバンが実はヒュンケルを育てるのを快く承諾した、
とうシーンの(ガーン!)という衝撃は漫画の方がよりヒュンケルのショックを感じ取れました。

 

今回は、三回連続で隅沢克之さんの脚本なのですが、
演出の面ではちょっとだけ「ん?」となった回でもありました。

 

あとの溶岩のシーンなのですが、
どうやってあの巨岩のしたにヒュンケルは入ることができたのか、
このへんの描写があっても良かったのですが、
それもなく、感動のシーンのはずなのですが、
今の観点でみるとやはり「どうやってしたに入って持ち上げたんだ?」
という疑問があり、このアニメ化でも解消されなかった感もあります。

 

まあ、無理に行間を読むのなら、
ダイたちの後ろに立っていたヒュンケルの目の前で三人の足下が溶岩で割れて、盛り上がり、
それを見てこれを持ち上げて溶岩のそとにやればダイたちを助けられる!
と即座に判断した……
とも考えられます。

 

兄弟弟子対決、決着。

 

はなしを戻して、
一度はヒュンケルの必殺剣でKOされたかに見えたダイですが、
意識のないままに闘争本能のみで復活して
ヒュンケルに立ち向かっていきます。

 

しかし普段のアジリティがなく追い込まれるダイ。
そのとき、
剣でも魔法でも勝てないなら……と導き出した新たな技。

 

これが魔法剣。
剣に魔法をまとわせる、剣と魔法を同時に扱うのは、
ダイの世界では人には無理な芸当なようで、
ここでダイが人間を超越した存在であることが示唆されます。

 

それは当然、
怒りとともにレベルを大幅にアップさせるあの紋章と関係しているのでしょう。

 

そして、メラの炎をまとった炎剣から、
闘魔傀儡掌で遠間から動きを封じられて繰り出しのが、
ライデインとアバンストラッシュを掛け合わせた
ライデインストラッシュ。

 

さすがに不死身と目されたヒュンケルも鎧がくだけて倒れることに。
勝敗はダイの勝利に。

 

ヒュンケルに怒れないダイがどう勝つのかは本編の課題でしたが、
意識がないバーサカー状態で、
かつ剣と魔法の合わせ技、掛け合わせでヒュンケルのレベルを超えるという発想でした。

普通のキャラではできない芸当ですし、
果たして異なる能力の合体技でもレベル的に太刀打ちできるのか?という疑問もあります。
ポップがラナリオンを身の丈に合わない高位の呪文でも発動できたように、
そのへんはやや大味なところも本作はあるのかもしれません。

 

ファイナルファンタジーでの魔法剣は、
レベルや攻撃強化というよりも、
斬撃に魔法の各属性付与というのが普通ですし。
ダイ大の魔法剣は少し勝手が違うということでもあるのかもしれません。

 

映像としてはメラの炎剣もライデインストラッシュもたいへん格好良かったです。

 

マァムの母性。

 

倒れたヒュンケルに、彼が以前の戦いで捨てたアバンの印を返し、
もうアバンの使徒同士で争うことはないと
彼を労るマァム。
そんな彼女のあたえる労りとぬくもりに、まるで聖母のようだ、
とヒュンケルは涙するのですが、

 

どうもこのへん、ネットでは茶かしている人が散見されますね。
互いの年齢、
それに母を慕う、みたいなところをガキくさいと嗤う
というのは分からなくはないですが、

 

母性を知らなかったヒュンケルが初めて触れる女性の温かみであり、
はなしの筋にのっとった心情的にはまっとうなのですが……。

 

まあ、作品の楽しみ方は人それぞれですね。

 

地底魔城、不死騎団の最期。

 

マァムに膝枕をされて労られるヒュンケルたちの前に、
氷炎将軍フレイザードが現れ、
彼らを一網打尽にしようと死火山に刺激を与えてマグマの噴火を引き越します。

 

絶体絶命のダイたちに、ヒュンケルが彼らを助けようと
その身を犠牲にして溶岩に消えます。

 

このへんは、クロコダインとおなじ、自らの身を盾として他者を庇う、
騎士道精神ですね。
魔道に墜ちた魔剣士であったヒュンケルが、
正しい戦士、騎士としての精神に目覚めた証拠ですが、
彼の死にマァムは泣き崩れます。

 

どうにか和解できたと思った所なのに。
アバンやマァム自身、バルトスやクロコダインといったさまざまな存在の
善意と助け、協力によって今日のヒュンケルはあり、
彼の改心もダイたちを助けるこころも、
それらの助け、協力の甲斐あって思いが通じたからともいえるのに、
そのヒュンケルが死んでしまうのは
マァムには辛いことでしょう。

 

不死騎団は側近(?)のモルグも含めて溶岩に呑まれて壊滅。
百獣魔団に続き、不死騎団も倒しましたが、
ダイたちにはすっきりとはしない勝利ともなりました。

 

ですが、ヒュンケル亡きあとのパプリカ王国攻略は
フレイザードがでてくるようで、
これはダイたちとフレイザードの否応ない因縁対決が
次回から始まりそうです。

 

ところで、不死騎団って、
漢字変換を少しいじると
父子 騎団なんですよね。

 

つまり、ヒュンケル編はヒュンケルとバルトスの父子のお話である、
という意味合いもそのネーミングに実は隠されていたのかもしれませんね。

 

あと、魔法剣というのは、今後ある父子でも再現されるわけで……、
そのへんは今後の感想でできれば。

 

今回はこのくらいで。
年内の放送はヒュンケル編までで、
年明けは一週お休みして、
パプニカ王国でのフレイザードとの闘いが始まるようです。

 

ではまた次回のダイの大冒険の感想で。
今回は、そんなアニメ『ダイの大冒険』第13話の視聴感想を
書かせていただきました。

 

ではでは~。