※昨年12月中読了の感想になります。
ショートショート小説の星新一作品集。
表題作 『ボッコちゃん』 他50編を収録。
1話が短いので合間に読みたい分だけさくっと読める。
様々なオチやテイストの作品があるがブラックなものが多い。
以前はブラックな小説は苦手だったが、今はこのテイストも楽しめた。
『ボッコちゃん』 は他の何かで名前だけは知っていたが、
今回初めてその作品を読んでなるほど面白いと思った。
作品のなかでも 『月の光』 は読み終わるころに体がぞくぞくするという
自分の小説読書では希有な体験をしたすばらしい世界観を感じさせる作品だった
(個人差はあるでしょうが)
宇宙ネタや強盗、病気、詐欺など時代性のある話も多かったが、
最後の一篇 『最後の地球人』 はそうくるか、
という台詞にこの作家に魅了された感も。
今年最後の読了本として楽しめた。
ではまた次の本の感想で。