ショートショート小説の第一人者、星新一の著作。
自分でもショート小説を書くのだが恥ずかしながら今回初読書。
戦後、テレビ、宇宙人の侵略、原子力潜水艦、精神分析など
その時代の流行や出来事などの時代性をとらえながら、
独自のアイデアとブラックなオチなどこれが星新一か、ショートショートかと納得。
これまで百田尚樹先生や田丸雅智先生の同種を読んできたが、
その系譜、遺伝子を感じる。
以前はブラックなのは抵抗があったが、数作読んだ今は本著もわりと普通に楽しめた。
また解説で述べられた 『ショートショートの三要素』
のひとつ、新鮮なアイデアをみて田丸先生の単語のかけ合わせは
それを形式化したひとつであると腑に落ちる思いだった。
収録作品としては、
契約時代、幸運のベル、戦う人、華やかな三つの願いが個人的に面白かった。
多作な作家だそうで、他の著作も読んで見ようと思う。
ではまた次の本の感想で。
