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とーしろさんの趣味よもやま話の通用口。

「総力をあげてのレオナ姫救出!『ダイの大冒険』第20話視聴感想」


今回は、アニメ『ダイの大冒険
第20話の視聴感想を
書かせていただきます。

 

フレイザード戦、第3ラウンド。

 

ダイの空裂斬によって核を斬られたフレイザードは
炎と氷の肉体をつなぎ止めていられなくなり自壊。

 

そこに魔王軍魔影軍団長、影の男ミストバーンが現れ、
フレイザードに部下になるならと魔影軍団の最強を鎧を肉体として与えます。

 

これにより魔法も利かず、
クロコダインを圧倒する怪力とスピードを手に入れたフレイザードは
パーティを蹴散らす
……かのように見えたが、
ダイは落ち着いてフレイザードの攻撃をかわしていきます。

 

アバン流刀殺法の第三の奥義空裂斬を修得した事により、
最大の必殺技、未完成だった
『アバンストラッシュ』が完成に至る。

 

ダイはそれを悟り、その威力ならフレイザードの今の鎧にも勝てると分かったのですね。

そして繰り出される完成形アバンストラッシュ。

 

今回は、前回の作画がかなりハイレベルだった反動か、
やや作画のレベルが低かったのは否めません。
こういうことは1クールもののアニメにもあることですので、
今さら気にしませんが、
そういう回だったこともありアバンストラッシュの映像はちょっ……と物足りなかったです。

比較するとクロコダイン戦のアバンストラッシュの方が燃える映像でした。

 

ともあれ、これでフレイザードを撃破。
そのフレイザードはミストバーン
もう一度チャンスをと訴えますが消されます。

 

あれだけ勝利に固執し、最後の最後まであがいたフレイザードが
最後はこういう結末になることに、
ポップだけではなく視聴者もやや、痛みいる気持ちもあるかもしれません。

 

ヒールですが、名悪役でもありました。
ネットでは炎と氷の両属性の使いこなしで
レベルがあがればあの術も使えるのに、という惜しむ言葉もありますが、
それは確かに面白そうではあるのですが、
フレイザードが無双したらそれはそれで酷い話になりそうなので、
あくまで想像の『if』の話ということで。

 

しかし、このアニメでダイに初めて触れる視聴者にも
フレイザードというキャラは記憶に刻まれたことでしょう。
それだけ強い存在感のある、
あくの強い、そして人間味のある悪役でした。
ある意味とても美味しいキャラです。

 

ダイの大冒険のキャラはみんな美味しいので、
フレイザードも決して消えていくつまらない存在ではなかったと、
その戦いと勝利への執念を憶えていたと思います。

 

レオナ救出へ。

 

フレイザードが倒されたことでその禁呪の氷も溶けて、
レオナが解放されているはず、
と一堂が塔の最上階に向かうと、
まだレオナは氷漬けのまま。

 

こういう展開、ドラクエなどのゲームあるあるですね。
この場合はクリアの条件を満たしていないといよりも、
時間の問題でした。

 

ポップがギラなどで必死に氷を溶かそうとしたり、
原作にはない要素としてクロコダインが出張ったり、
万事休すか、というとき、

 

ここで決断したのはマァム。
自身の魔弾銃が壊れる可能性があるが、
魔法の重複装填での火力による氷の溶解を試みる。

 

この際に魔法を込めたのが、
初めて怒り以外の感情で紋章の力を発動させたダイでした。

 

これは、紋章の力の意味やダイについての謎にも
そろそろ迫っていくのでしょう。

 

レオナの救出に成功したダイたち。
その歓喜に沸く皆の影で、ひっそりと魔弾銃に労りとお礼を述べるマァムでした。

 

このフレイザード編、さまざまな点での
熱さと冷たさ(冷静さ)がありましたが、
マァムはそれをかなり持っていた立場だったと言えますね。
彼女の肝の据わった冷静な判断がなければレオナの救出はできなかったことでしょうし。

 

勝利の宴にて。

 

レオナがダイに雰囲気考えてよねと怒りますが、
このシーンでの横並びの画に、
レオナが王女でありながらみんなと対等であるということが表現されていましたね。
ダイたちのパーティ参入の兆しですね。

 

宴ではマトリフもいて、
彼はそんなレオナのことをずっと観察していたように思います。
もちろん、エロじじいとしてのエロい目ではなく、
パプニカ王国の王族に対しての探る目だといえます。

 

ヒュンケルが魔王軍団長だったと名乗ったときに、
さてどうでるか、
と成り行きを見守っていて、
そのレオナの裁定にレオナの器量を認めて
食べ物を食べていました。

 

これは、パプリカの王家の宴の食べ物を一緒に食べたことで、
彼女らを受け入れる気持ちになった、
ということでしょう。
パプニカ王家に不信感を抱いていたマトリフと王家の
今後の関係回復が想像されます。

 

一方、レオナとマァムが距離を縮める場面では、
レオナの飲酒は変更されていました。
このへんは、色々配慮してのことでしょう。

 

しかし、こういうのは
この作品の世界観だからこうしているのであって、
が通用しない人がごく少数いて問題が発生するのを防ぐために
できあがってきた配慮ですが、
(実際、日本ではそういう前例がこの20年来でありましたからね)

 

冷静に判断できない手合いというのはどのジャンルでも少しはいて、
なのにこういう規制や変更を余儀なくされるのは、
図書館戦争』の規制による表現の不自由を連想します。

 

まあ、それによって守られる人もいるのも確かで、
こういう風になったのは、それだけの出来事が色々あり、
原作当時から時間を経たということでもあります。

 

二〇年以上ですもんね、
そりゃ色々変わる。
けれどそんな作品でも時を経ても変わらないモノも詰まっていると思います。

 

新作アニメが放送開始してもう少しで半年、2クールですが、
このあとの放送スケジュールはどうなるのか。
果たしてかつてのアニメとどう変わるのか。

 

アバンストラッシュ完成までの戦いを新アニメで見るなかで、
色々変わった点も見てきましたが、
ここから少し先はその辺も注目したいと思います。

 

次回はマァムとポップのあれこれですね。

 

今回はそんな『ダイの大冒険』第20話の視聴感想を
書かせていただきました。

 

ではでは~。