音泉の朗読ラジオ 『月の音色』 で朗読されていたことから
興味を持ち読んだ。
日本のマーブル・カフェで働く男性店員から始まり、
シドニーとのつながりを色と人々のつながりで描いている12作の短編連作。
先のエピソードで出た人物が次に出てきてつながりが見えて、最後には……
という二つの土地の間での人々のリレーのような物語形式で、
厳しい現実もありながら優しく温かな人々の様子が描かれていて、
こういうテイストが好きな人にはたいへん癒やされる作品だと思います。
個人的に緑の画家のエピソードと、
先輩先生との和解、翻訳家になるためにはこれだけの時間と経験が必要だった、
という辺りが良かったです。
ココアさんたちはお幸せに~。
ではまた次の本の感想で。