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とーしろさんの趣味よもやま話の通用口。

「ファミ通文庫『俺より強いあの娘を殴りに行く』購入&おススメしたい!」

こんにちは、こんばんは、じゅーしーです。

お久しぶりの更新となります。

 

今回は、自分が去年(2014年)の春頃に出逢って惚れ込んだ、

小説家になろう』にアップされていた作品、

本宮あきらさんの『俺より強いあの娘を殴りに行く

について語りたいと思います。

 

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この作品、実はこの秋、

10月末にファミ通文庫さんより書籍化され出版されました。

嬉しいです。

ライバル作家ともいえるなろう作家さんの書籍化ですが、

本宮さんのこの作品には、

もう祝福しかありません!

 

手元に来た文庫を読んでいて、

こんなにワクワクするのは稀な経験だな、と感じていたくらいです。

 

そんな『俺強』『あの娘を殴りに』。

その書籍版の内容に触れていきましょう。

 

 

 

あらすじ

 

格ゲー(格闘ゲーム)のブームは今は昔。

かつてのようなゲームセンターは縮小や閉店が目立ち、

格ゲーの筐体に行列が出来るような黄金時代は過去の伝説。

 

そんな現代で、格ゲーの傑作と言われた

『ロード・オブ・ファイター3rd ファイナルエディション』

(実際のストリートファイターⅢ3rd)

にハマり、青春を燃やす少年がいた。

 

格ゲーをやっても、称讃の声があるわけでは

……誰かが褒めてくれるわけでもない。

金にもならないし、何かの役に立つというわけでもない。

女の子にモテるわけでも、家族に胸を張れる行為とも言えない。

世間のゲーセンや格ゲー人気のように、

明るい未来が用意されているわけでもない。

 

それでも、

自分が格ゲーに熱中することは、意味のないことなんかじゃ、ない。

 

少年、石浜浩介はそう信じて、

今日も街のゲーセンで『俺より強い奴』を求めて3rdをプレイする。

 

そんな夏の初め。

プレイする浩介に乱入者があった。

赤い忍者装束の女の子。

 

そのプレイヤー、新明忍との出逢いを切っ掛けに、

浩介の本気の格ゲーと恋が始まる……!

 

これはひと夏の間の、

格ゲーに魂を注ぐ『大馬鹿野郎共』の

一途な、熱き、ボーイミーツガール。

 

 

 

本作のおススメポイント

 

この作品の見せ場というか、熱いところは、

浩介と忍の二人が、恋と格ゲー愛でジレンマを抱えて、

しかし格ゲーを通して、

拳で殴り合って分かり合っていくところに尽きます。

 

最終章で二人がガチ対戦をするのは、

試合の内容描写も相まって、異様なまでの熱量を持っています!

 

格ゲーを知らない読者でも、ここまで読んできたことで

この高度な試合内容がよく解かり

(もしかしたら個人差があるかもです。

自分は昔、格ゲーかなりやっていましたし)

鎬を削る浩介と忍の闘いが手に汗握って楽しめると思います。

 

もう、この試合を見る為だけにでも、

この小説を手に取って欲しいくらいです!!!

 

 

自分がこの作品に触れた切っ掛けは……。

 

じゅーしーが最初になろうで読んだ時は、読み始めた切っ掛けは 

「なろうって異世界転生モノばっかりで、自分の趣味に合致するのないの?」

といわけで探していて読んでみたのが始まりでした。

 

これがしかし、読んでみると

まず自分が小説を書くうえで足りていなかった

 

伏線、前の文章に係るセンテンスが後からくる、とか

ネーミングや設定、描写の必然性、

なぜそういう名前や、例えばヒガンテを使うこの浩介のスタイル

『錠前』(カテナチオ)や忍の『ガン攻め』などの設定が定められているのか、

というお話作りでは当たり前とえば当たり前なんですが、

そういうのの『妙』を、

 

この小説を読んで凄く感じさせてもらったんです、自分は。

 

もう、それは『開眼』したと、『自内証』を得たと,

そう言えるほどの読書体験でした。

(それまでマンガばっかり読んでましたからね……(;´Д`))

 

 

お気に入りです、本作

 

そういうわけでもお気に入りの作品で、

書籍化したらその本を購入しちゃうくらいなんですが、

じゅーしーは書き手的にそういう見方もしましたけれど、

 

それだけではなく、熱くて、切なくて、可愛くて愛おしい。

青春そのモノが描かれているんですよね、この作品は。

 

そういう意味でも、格ゲー黄金期を懐かしむ方だけではなく、

今現在、思春期の世代にも楽しめる内容だと思います。

 

あと、二人の試合で忍が浩介を本気で倒そうと思うシーン。

 

一部抜粋させて頂きますが、

 

手加減なんかしない、全力で浩介を倒す。

不純物だ、好きとか嫌いとか、口を利くとか利かないとか、

傍に居るとか居ないとか、そういう一切合財は全て不純物だ。

純粋に真っ直ぐに、一直線に!

「倒すっ!」

忍は必殺技コマンドを入力する。

 

ここの他にも表れているシーンはあるんですが、

『たかがゲーム』

というキーワード(NGワードでもある)に立ち向かって、

二人が一途に格ゲーに挑み、挑み続ける姿勢と気概が、

如実に顕れていて、

すごく、すごく心燃えるんですよ!

 

こういう純粋なひた向きさ、専心性や不屈性は、

自分の創作物にも込めていることなので、殊更感じ入りました。

 

そういう訳で、一押しプッシュ!させて頂くことに

微塵の躊躇もないじゅーしーでした。

 

是非是非、浩介と忍の熱い闘いを読んで体験してください!

 

 

書籍版と『なろう』版

 

本来、小説家になろうに掲載されているので、

大体は内容が同じなんですが、

書籍版はある程度リライトされています。

これは次巻の為の配慮もある気がするので、

もう、それを実現する意味でも、

俺強がみんなに広まってくれるといいな!と思います(*´▽`*)

 

 

 

 

 

 

 

ではでは、12月某日。

YoutubeのストⅢ3rdサントラ集を聴きながらでした。