1046ワークス24口

とーしろさんの趣味よもやま話の通用口。

「黒澤明監督逝去日に思い出す23の名言」

今日は映画監督、黒澤明の命日だそうです。

 

画像 黒澤監督

 

 

じゅーしーとしては映画もさることながら、

以前に京都に友人たちと旅行に行った際に泊まった、

「京の宿 石原」が多少のゆかりとなっております。

 

この町屋風の建物の宿屋は、

黒澤監督が15年に渡り通い泊まった常宿でして、

シナリオなどの執筆を行っていた部屋があり、実際にその部屋で朝食などを摂ることも出来ます。

 

かくいうじゅーしーもその部屋で旅の朝ごはんを頂きました。

友人は事前に知らなかったようで、結構驚いていましたが。

 

そんな黒澤監督の遺された「これは」、という言葉を興味があって調べ、まとめてみました。

皆さんも彼の名監督が何を思っていたのか、これを機に想いを馳せてみるのも何かの為になるかもしれません。

 

  ―――――――――――――――――――

 

 

「創造というのは記憶ですね。自分の経験やいろいろなものを読んで記憶に残っていたものが足がかりになって、何かが創れるんで、無から創造できるはずがない」

 

 

 

「悪魔のように細心に、天使のように大胆に」

注釈:10億円を超える金を動かし何百人も指揮する大胆さと、カーテンのしわ一つに激怒する細心さを持ち合わせた世界の黒澤自身を象徴する名言。世界中の映画人に尊敬される作品が出来る秘訣がここにあるといえよう。

 

 

 

「些細なことだといって、ひとつ妥協したら、将棋倒しにすべてがこわれてしまう」

 

 

 

「一日に一枚しか書けなくても、一年かければ、365枚のシナリオが書ける。私はそう思って、一日一枚を目標に、徹夜の仕事の時は仕方がなかったが、眠る時間のあるときは、寝床に入ってからでも、二、三枚は書いた」

 

 

 

「自分の人生経験だけでは足りないのだから、人類の遺産の文学作品を読まないと人間は一人前にならない」

 

 

 

「世界中の優れた小説や戯曲を読むべきだ。それらがなぜ『名作』と呼ばれるのか、考えてみる必要がある」

 

 

 

「何もないところからものを創りだしていると思っているのは、人間の驕りだよ。生まれてから今までのどこかで、耳にし、目にした何かが、知らず知らずに入り込んだ記憶が、何かのきっかけで呼び覚まされて動き出す。そうやって、創造していくんだと思うよ」

 

 

 

「ものを創る人間にとって完全が目標です。完全に満足のいく作品なんてないから、次の作品こそは完全無欠な作品をと願うわけです。だから、僕にとって一番の作品はネクスト・ワンです」

 

 

 

「コツコツと、少しでも完璧なものを作ろうと、来る日も来る日も工夫に工夫を重ねて、何代も受け継いできた技がある。そんな職人たちにとって、もの作りが人生なんだ。継承する人もなく、材料も手に入らない。こういうことを助けるのが国だろう、それが文化を守るってことだ」

 

 

 

「恥をかいてもいいから、ズカズカ踏み込むんだ」

 

 

 

「これでもか、これでもかと頑張って、一歩踏み込んで、それでも粘ってもう一頑張りして、もう駄目だと思ってもズカッと踏み込んで、そうしていると突き抜けるんだ」

 

 

 

「自分を飽きさせずに、面白く働かせるコツは、一生懸命努力して、しつこく踏ん張るしかないんだ」

 

 

 

「一生懸命に作ったものは、一生懸命見てもらえる」

 

 

 

「自分が本当に好きなものを見つけて下さい。見つかったら、その大切なもののために、努力しなさい。君たちは、努力したい何かを持っているはずだ。きっとそれは、君たちの心のこもった、立派な仕事になるでしょう」

 

 

 

「馬鹿に道あり 利口に道なし」 

注釈:利口な人は、丸く収まってしまい、結局なにか事を成すことができない。

 

 

 

「よく絶望とか後悔とは無縁の強い人間だからとか、特別な才能があるとか言われるけど、それは違うよ。センチメンタルな弱虫だから、強そうな顔をして意地を張ってるだけだ。弱みを見せたり、人に負けるのが嫌だから、無茶なほど頑張るだけだ」

 

 

 

「くだらん奴がくだらんと言うことは、くだらんものではない証拠で、つまらん奴がつまらんと言うことは、大変面白いことでしょう」

 

 

 

「人間はロボットじゃないんだから、疲れれば休みたくなるんだ。そういう時は潔く休めばいい。怠けたい気持ちが湧き上がったら、無理強いしてもいい仕事はできないよ。どういう気分になればやる気にになるのか、人それぞれつぼがあるからね。自分で自分のこと、うまいことその気にさせる技をもつことさ」

 

 

 

「最初はどんな仕事も分からないし、できなけりゃ面白くないのが当たり前だ。続けていると、ある日突然見えてくるんだ。そうするとやる気がでる。そこでもう一押し頑張ってみると、なるほどそうなんだ、ともっと具体的に何をしたらいいか見えるんだ。繰り返し繰り返しやっていりゃ、パッと目の前が開けて面白いと思えるようになる」

 

 

 

「人間は集中して夢中になっているときが、一番幸せで楽しいもんだよ。子どもが遊んでいるときの無心な顔は素敵だ。声をかけても聞こえないほど、自意識がない状態。あれが、幸せというもんだね」

 

 

 

「人を憎んでる暇なんてない。わしには、そんな暇はない」

 

 

 

「泥沼にだって星は映るんだ」

 

 

 

「生きているのは苦しいとかなんとか言うけれど、それは人間の気取りでね。正直、生きているのはいいものだよ。とても面白い」

 

 

  ――――――――――――――――――

 

 

創作論に大変勇気づけられますが、それを支えた監督の精神は

「よりよい作品の希求」だと感じます。

 

人を憎んでいる暇はない、はそんな時間があったら作品作りについての思考をした方が良いという。

悪感情に気を割くことが有限にとっていかに損であるかを語っています。

 

これにはじゅーしー、身につまされる思いです。

 

 

未熟な頃は不用意に戦闘態勢になって(物理・口上両面)今思うとそのせいでの遠回りもしてきましたしね。

 

作品をカタチにして残していくこととこそが第一義である人種なのですから、

個人的によく心に刻んでおきたい言葉です。

 

 

皆さんには何か気に留まる言葉はありましたでしょうか?

 

また石原で、今度は何か執筆をして泊まりたい気がします。

 

ではでは。