ということで、アスキーメディアワークスの電撃文庫、
時雨沢恵一先生の「キノの旅」18巻が来月10月10日に発売になるそうで。
しかしじゅーしーは、割とこの作品のことを気に入って初刊がでたあたりから読んでいたにも関わらず、実はこの5~6年は読んでいませんでした。
別に作風がブラックなところを嫌になったとか、学園キノの衝撃がでかすぎたとか、そういうのは些細なことで、本当のところは西尾維新先生や森見登美彦先生や米澤穂信先生の作品にはまっていて、単純にキャパの問題でだったのです。
そう、じゅーしーは読むのが遅いのです。
参考までに今年の平均読書速度は 490字/毎分 です。
一応日本人平均内ですが、どうにも処理能力の低さを感じる読書ライフです。
ともあれ、去年にTwitterを始めてから、ながれで時雨沢先生をフォローしたのを切っ掛けに、また興味が湧いて「キノ」を読み直して、読み進めて行きました。
以前はシズさまがやヴぁい目に遭う8巻まで買い置いていたのですが、
幸い我が家のレディが13巻まで続きを買っていたようで、少しずつ既刊を読みこなして行っています。
それで昨日12巻を読了。
画像は購入した文庫と、2003年頃に買った「カノンのキーホルダー」etc。
それとこのカバー絵は古いヤツですね。今は全巻リニューアルしたようです。
時雨沢先生は「3」区切りで物語を構成すると各所で述べていますが、
それが作品の出来というか、仕立て方にも表れているのがここ2.3巻で特に感じることでした。
一冊中のエピソードに時系列がある程度保たれていて、
(新たな大陸に渡る8巻「船の国」以降特に感じました。師匠の話は別として)
各エピソード中のファクターに絡みというか、リフレインがあったり、
一冊を通してのテーマや、国々の特徴に共通性があるんですよね。
これは時雨沢先生も数年に渡り書き続けた筆力というモノの成果でしょう。
こういう作家にしびれるッ憧れるゥッ!!
いや、冗談抜きで、です。
あと、12巻の感想としては「手紙の話」が面白かったです。
なんか浅田弘幸先生のマンガ「テガミバチ」を思い起こしましたが、
でもオチのブラックさにクスリwでした。
新主人公も登場?なんでしょうか。
以前カラー絵で出てきた子ですよね。
「これはエゴだよ」ってキノが同行を断る話。
作家の企画、執筆からの出版までの行程が書かれているのも嬉しいですね。
自分で風景描写も書くようになって割と平気になったのですが、
以前読んでいた頃は風景描写とかダルかったのですが、
今は情景を思い浮かべて楽しく読めますす。
なので「キノの旅」をまた追いかけてみようかと思います~。
ではでは。
p.s 時雨沢先生、いつぞやはトライクの話のリプライありがとうございました。
じゅーしーは喜びでしたよよよっ