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とーしろさんの趣味よもやま話の通用口。

「Netflix先行配信アニメ「スプリガン」1クール全話視聴の感想」


今回は、
原作たかしげ宙
漫画皆川亮二の漫画「スプリガン」について、
Netflixでの先行配信アニメを視聴した感想を
書かせていただきます。

 

スプリガン」とは?

 

この作品をご存じではない方のために説明しますと、
90年代に週刊少年サンデーおよび
サンデー増刊に掲載された作品で、全11巻。

 

spriggan-anime.jp

 

内容は、
超古代文明の遺産が悪用されないように
それを回収、封印する組織「アーカム」所属の
工作員の精鋭「スプリガン」の一人、
御神苗優を中心に世界各地での遺産を巡る謎と戦いが繰り広げられる、
バトルモノ(ミリタリーに某ム〇のようなオカルトと
中二病色の強い世界観での)です。

 

この作品は1998年に大友克洋監修で川崎博嗣監督とタッグを組んで
劇場アニメとしても制作されています。

 

個人的な感想は……。

 

原作も当時から読んでいて、
以前の劇場版も映画館で観たのですが、
それを踏まえても、
悪くない印象の新アニメ化でした。

 

細かい点でいうと、

 

まず1クールモノで
原作から順番が若干調整されていて、

 

第一話の「炎蛇」
は原作通りに、ただしラストの溶岩から逃げるシーンは変更されていました。
さすがに土石流とかの速度を考えたら、
あれは物理的にあり得ないとあとから考え直されたのではと思われます。

 

第二話「ノアの箱舟
このエピソードが劇場公開されたモノ。
敵役の少年が劇場版では子役の俳優が声を当てていたので、
個人的に今回の方がいいとも思えました。

 

第三話「帰らずの森」
今後もちょくちょく出てくる染井芳乃ちゃんと暁巌登場回。
原作のおどろおどろしさを映像化するとこうなるのかと
結構見応えのある内容でした。

 

第四話「狂戦士(バーサーカー)」
実は帰らずの森と並んで原作コミックスで最初に読んだ内容で、
バーサーカーの攻撃力からのチェイスの緊迫感や、
マリア・クレメンティ中佐が早見沙織さんだったりと
こちらも面白かったように感じました。

 


第5話「水晶髑髏」
朧やボー・ブランシェの登場回。
二人のアクションや存在感が原作同様で良かったです。

 

第6話「忘却王国」
洋上に現れては消える島の調査で、
フォスター船長やボーマン教官など
おっさん勢が多く登場。芳乃の出番も原作通りで
この配信クールのラストを飾るにふさわしい
盛りだくさんで今後の引きにもなる内容でした。

 

各話は45分ほどで2話分を一挙に1話としている
ような配信形式でした。
けれど、長いと感じることなく
楽しんでいる間にもうそのエピソードのエンディング、
という感じで
集中してみれる良作になっていたと思います。

 

こまごました内容の良かった点を書くと、

 

まず芳乃がかわいかったこと。
出番も1クールを通して多めです。
(山本さんには劣りますが)
キャストについては好みがあるかもしれません。
各ヒロインたちも現代的に多少デザインがアレンジされていましたが、
悪くない印象でした。

 

アクションはかなり動きます。
予算と時間を費やしている感が十分感じられます。
ただ、打撃のインパクト時の音が若干おとなしいような
気もしました。

 

アクションつながりでは、
やはり残酷なシーンがあるので、
そこは地上波で放送される場合は
多少の変更があるのではないか?
と思っています。

 

気になったことで言うと、
あとから気づいたことなのですが、
拳銃に限らず銃を持つときの手について。

 

よくネットで、イラストを描いている人の絵を見ると、
トリガーに右手人差し指をかけているものがほぼ全てで、
本来銃は保持状態の場合は指先を伸ばしてトリガーには
かけないのが扱い方として普通で、
自分はずっとそれを気にして絵を描いていたのですが、

 

この再アニメ化では(旧劇場版はどうだったかまでは……)
それがみごとに描かれていました。
(気になる方は配信劇中の銃を持っている優の
手の指先に注目してみてください)

 

そんな色々マニアックな作品の再アニメでしたが、
少し前にTwitterで本配信作の地上波放送が
7月からとアナウンスされました。
もう少しなので、
気になる方は視聴してみてください。

 

そのあとの10月クールあたりに、
またNetflixで続きの2クール目が先行配信されるのではと
予想していますので、
自分もそれを期待して待っている次第です。

 

これはちょっと余談……。

 

あと、なぜ今になって昔の作品である
この「スプリガン」が再アニメ化されたのか?
について少し思ったのが、

 

よく言うアニメ化の原作不足から昔の作品に白羽の矢が立った、
という他にも、
ガルパンや艦これなんかと同じ
ミリタリーや武装関係、ひいては憲法改正武装
その先への大衆のイメージと理解、参加を
地味に働きかけているのではないか?
という印象を感じています。

 

まあ、昔の本作品ファンが世代的に権力を握った結果とも
当然思えるのですが、
それらが絡み合ってのこの再アニメ化。
個人的にはクオリティもアクションも、
背景やキャスト、音楽や考証も良い出来で、
かなり高いレベルでのアニメ化ではないかと思いました。
(どちらかというと劇場版の方が若干問題があったような気も……)

 

なので、
続きが配信、放送されたらチェックしたいと思っています。
みなさんも、
気になられたら是非視聴してみてください^^

 

今回は、そんな
アニメ「スプリガン」についてその視聴感想を
書かせていただきました。

 

ではでは~。