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とーしろさんの趣味よもやま話の通用口。

「彼女は美しい……宮園かをり、その自由のヴァイオリン『四月は君の嘘』第2話視聴感想」

 


アニメ『四月は君の嘘』第2話の感想になります。
以前は2話の感想を諸事情によって記事を飛ばしてしまうカタチになりましたので、
以前の3話の記事で少し触れた2話のあらすじを交えて、改めて書いていきたいと思います。 
 

 

第1話で春の満開の桜のしたで出逢った有馬公生と宮園かをりは、
友達の澤部椿と渡亮太たちと
かをりのヴァイオリンコンクールを鑑賞することに。

 

最初、公生は、以前自分の『職場』であったクラシック音楽の会場に緊張します。
突発的に音が聴こえなくなるという症状に見舞われたとはいえ、
演奏中断という大きなミスをした場所、トラウマでもあり緊張するのも分かります。
椿も公生に、
まだ音楽には嫌な感じしかしない?
というようなことを訊いています。

 

けれど、コンクール出場者の演奏を聴いて、
知らず指がピアノの鍵盤をたたく動きをしたりと、
公生がまだ音楽を心の底から嫌いになっているわけではないことを見て取って、
椿は少し笑顔になります。
これは作戦が少し良い兆候か?と。
そもそも、今日クラシックコンサートを観る意味でも公生を誘ったのは
黙っていた椿ちゃんです。

 

そして真打。かをりの演奏。
これはもう、言葉は蛇足です。
彼女の演奏は是非、映像で確認して欲しいです。

 

けれど、あえて語るならば、
かをりの演奏は型破りそのもの、自由闊達で圧倒的な個性に溢れる演奏。

 

暴力上等、ジェットコースターのような性格そのものの演奏でしたが、
審査員長の先生にとっては血圧があがるような顔で
「作曲家への冒瀆」
だと解釈され、ぷんすこされていました。

 

公生も言っていますが、
コンクールでは技術面で譜面に正確であることを尊守するスタイルは尊重され、
かをりのこの演奏に会場が大盛況になりましたが、

それに反していることから審査側からの評価は低いモノに。

 

しかし観客は演奏後もその鮮烈なかをりの演奏の話題で持ち切りに。

 

公生もコンクールでの演奏としては問題があると思いながらも、
活き活きとしたかをりの演奏に
「美しい」と感じます。

 

そんな大きな旋風を巻き起こしたかをりの今回のコンクールは
かをり自体は結果に興味ないですといいながら、
『聴衆推薦』の枠で2次予選へと進むことになりました。

 

その後、公生はかをりの演奏の残影に心が捉われます。
気になって仕方ないのは、
憧れか、恋か……公生は今の自分のかをりへの感情に答えが出せない。
彼女は友達の渡に想いを寄せている。それが引っかかるのでしょう。

 

それでも気になって仕方なく、逢いたいような、逢いたくないような……。
そんな公生の心を見透かしたように、
不意に公生の前に現れるかをり。

 

そんな彼女にまたもジェットコースターのように振り回されて、
部活中(嘘)の渡りの代役でカフェに誘われます。

 

突然の任命に戸惑う公生でした。
いやいや、こんな気になっていた娘にデートもどきに誘われたら、
そりゃ「え?」ですよね(笑

 

そんな第2話、かをりの鮮烈な美しさと、
公生の彼女によって戸惑い揺れる心情が
桜の舞う春の夕暮れのなかでとても詩的に公生のモノローグによって
描かれていました。

 

この作品、後からみるとショパンの曲がとても重用されています。
ショパンといえば『ピアノの詩人』と呼ばれた演奏家
本作は公生をショパン=詩人として描いているのかもしれませんね。 

 

ではでは、次の感想で。