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とーしろさんの趣味よもやま話の通用口。

「味方をあざむき、ポップ、竜騎衆との闘い。『ダイの大冒険』第26話視聴感想」


今回は、アニメ『ダイの大冒険』の
第26話の視聴感想を
書かせていただきます。

 

三界の猛者、竜騎衆出陣。

 

バランの呼び寄せた配下、
竜騎衆は単独で魔王軍軍団長に匹敵する猛者ぞろい。

 

そんな彼らにダイ奪還の援護をまかせ、
バランと竜騎衆たちはドラゴンに騎乗して出陣する。

 

ここまでのシーンでは、
原作のガルダンディーがベンガーナの街を襲うシーンがカットされています。
これでガルダンディーの残虐さが表れるのですが、
今回は全体的にみてやや急ぎ足。
カットされたシーンや
台詞間の間、ためなどがいまいちだったように思います。

 

他の作品で例を挙げると、
食戟のソーマ』の二期以降が思い浮かびます。

 

あれも原作の消化がはやくて台詞の間が
詰まりすぎで映像的にちょっと……という印象を受けていました。
今回のダイではこれまでよりも
シーンのカットと、そうした間の詰まり気味を感じて、
やや映像としてはどうか……という印象もありました。
絵のクオリティは高いのですが。
ポップとガルダンディーの闘いでの羽から粒子がでる演出など
キレイな画なところも見受けられますし。

 

まあ、ここからは旧アニメでも映像化されなかったところなので、
今回なりの映像を楽しむくらいの気持ちでいたいですね。

 

一方、ポップたちは……。

 

ダイをテランの城にかくまってもらうことにしたポップとレオナたち。
これもレオナが一国の姫君だからこそですね。

 

そんなレオナは隣国にまで勇猛で知られているようで、
その堂々たる姿勢で
バランの、竜の騎士の脅威を『侵略だ』として立ち向かう姿勢を見せます。

 

この勇者側のやりとりでは、
レオナの在り方、メルルの力によるバランと竜騎衆の接近の感知、
からのダイを地下深い牢屋にかくまうのですが、
ダイは気弱げに泣くばかり。
クロコダインでさえ軍団長クラスの猛者三人を率いるバランに
しのぎ切れないかもしれないと焦り&弱気モード。
(それでも戦うのがクロコダインですが)

 

そんな状況を見てポップは
とんずらこくと宣言し、
レオナに顰蹙を買います。

 

この時の両者の心情は今ならよく分かりますし、
クロコダインが声を荒げ嘆いたのも当然だと思います。

 

つくづく、昔はあまりしっかり内容を理解していなかったのだと分かります、自分は。
今見るとむちゃキャラの背景や心情もしっかりしてドラマがあります。
(まあ、いいタイミングで来すぎるご都合主義なところなどは、
ネタにされるように否めませんけれど)

 

メルルにも嫌わて泣かれたポップでしたが、
その本心は
ダイや仲間のために自分が単独で敵を減らす目的です。

 

「あとは頼んだぜ」
というセリフ、格好いいですが
そうなかなか出来るものじゃないです。
自分は死を覚悟して闘いに挑むわけですから。

 

それだけダイをどうにか守ってやりたいという友情ですし、
かつては仲間をおいて逃げたポップが
大切なモノのために怖れに立ち向かう成長をした
表れだと言えます。

 

ポップ自身が言ったように
「あの時とは違う」
なのですよね、もうあんな死ぬより格好わるい真似は出来ないのです。
ダイやマァムの仲間であり、アバン先生の弟子なのですから、
ポップは。

 

そう、あの時……旧アニメとは違う展開なのです、もう。
今回はその一話目なのです。
そこにポップのこのシーンを持ってくる熱さ!

 

さあ、ここからかつてとは、
あの頃とは違うところを見せつけてやりましょう!
それは、旧アニメのあの頃から時間を経て変わった
視聴者みんなに重なることだと思います。

 

長き時を経て、成長した万感の思いを込めて!
その一撃を放て!ポップ!!ですよ!!

 

劣勢のポップ、孤独な戦場。

 

バランと竜騎衆を発見し、
先にはいかせないと立ちふさがるポップ。

 

あなどる竜騎衆にバランは
ベタンの強力呪文を使えるポップに対して油断するなと諫めます。

 

バランは百戦錬磨の強者ですが、
おごるところがないのも強みですし、
割と慎重なところもあるんですよね。
それは彼の過去が関係しているのでしょうか……。

 

バランを先に行かせる竜騎衆と、
追おうとするポップ。妨害するボラホーン。
ポップVS竜騎衆、開戦です。

 

のっけのベタンでドラゴンを行動不能にし、
しかしボラホーンの鎖に絡めとられ、
至近からのメラゾーマも凍てつくブレスで通用しない。

 

魔法使いのポップだがあまり通用する呪文もない。

 

圧倒的劣勢のポップを、
一人冷静な槍使いのラーハルトが楽にとどめをさしてやれと
仲間に提案しますが、
そこをかっさらってポップをなぶるガルダンディー。
ここで彼の残虐さが描かれます。

 

圧倒的な弱者、いつでも殺せる相手をなぶって楽しむ、
ネコがネズミをいたぶって遊ぶかの如き様子でした。

 

しかし、バランとラーハルトが口にしたように、
命がけの人間は侮れない。
窮鼠猫をかむこともある。

 

ポップもただなぶられやられたのでは、何のために一人で来たのか分からない。
ここでの彼の弱ったふりをして捨て身でのベギラマ炸裂は熱いですね。
本当に猫をかみよったです。

 

死ぬ気でやればなんとかなるもんだな。
というポップのセリフは、
彼の成長のキーポイントを表現しているように感じました。

 

アバン先生の下地、彼自身の才能、マトリフのしごき、
女のため、友のためという成長の理由はありますが、
肝心なところでポップには『死んでもやる』という気概が欠けていたのです。

 

武器やのせがれで割と裕福なぼんぼんだったからこそですね……
これは現代的なポピュラーな人物像だと言えまくります。
幸せだから死ぬ気でやらなくても十分だし~、
という手合いが多く、
こういう子供ほどすぐ逃げてあきらめてしまいがちな人は多いように
昨今見受けられています。

 

ポップは一般人代表のようなキャラであると言いますが、
ならこういう覚悟も多く人に刺さって欲しいと思いますね。

 

まあ、死ぬ気でやったあと、
一皮むけたあとのさらなる学びと成長もあるのですが。
本当に死ぬまでやって死んだら、その人を大切に思う人は悲しむわけですから……。

 

この後のガルダンディーの泣き崩れっぷりはみなさんお気づき、
ジョジョの奇妙な冒険』第2部のエシディシですね。

同じジャンプ作品の当時のインパクトの強かったところを
影響を受けて描いてたのでしょう。

 

『BASTARD‼ー暗黒の破壊神ー』の
萩原一至先生なんかもよくやっていたことなのですが、
(別作品リスペクト、オマージュであり、パクリとは必ずしも言えませんが)
今はここまで露骨にやると批判されそうではありますね。

 

ガルダンディーの羽で魔法力と体力を失っていきながらも、
それらが空になる前に反撃を狙うポップ。
以前ならここまで根性据わっていなかったかもな彼ですが、
ここまで闘志を失わずに勝利を目指す様子は、
ダイと仲間たちへの思いと覚悟の他にも、
この戦闘を通しても成長しているかのようです。

 

そんなポップの絶体絶命の危機に現れたのは、
誰あろう兄弟子の魔剣士ヒュンケル。

 

次回はポップとヒュンケル、竜騎衆の闘いです。

 

3クール目以降のアニメペースは……?

 

しかし、ハイペースに感じましたが、
今回4月第1週⇒ポップ孤軍奮闘
2週⇒ボラホーン、ラーハルトとヒュンケル戦。
3週⇒バランの過去話とヒュンケルVSラーハルト戦続き。
4週⇒ラーハルト戦決着、レオナとダイetc、バラン現る。

 

だとしたら、まだ一応月に新装彩録版の1冊ペースのまま
だと言えますし、
3クール目になって急にハイペースになったというほどでは
まだないのかもしれない、
と今は思えます。

 

しかし、OPの映像が変わったことで
これから出るキャラと展開が分かります。
それでいくと、
あの配下とか、あのお方のお目見えとかまで進むとしたら……
新装彩録版14~15巻として、
3~4クールの映像化分としては大体そのくらいのペースだと
考えることもできます。

 

まあ、変更もあるかもしれませんし、
もしかしたら原作のどこかのシーンがごっそりカットで
全体が短縮という可能性もなくはないのですから。

 

今後の消化スピードと端折り具合が実際どのくらいのスピードになるかは
見ていかないとなんとも言えません。
そのあたりも楽しみに見ていきましょう。

 

そんなことを思いながら、
新(真)ダイアニメの続きを楽しんで行きたいと思います。

 

今回はそんなアニメ『ダイの大冒険
第26話の視聴感想を
書かせていただきました。

 

ではでは~。