皆さん、ご存知の方は既に御存知でしょう。
9月3日のTwitterやNHKのニュースでも報じられた通り、
週刊少年ジャンプ誌上で最長連載記録を保持する大御所長寿マンガ、
こと、『こち亀』が
連載を終了するそうですね。
これには、さすがに『ニセコイ』『BEACHE』という
長期連載作が終了したばかりのこともあり、
自分も驚かされました。
どうしたジャンプまで!?今年ほんとどうなってるんだ!?と。
実に今年40周年でジャンプ本誌の今年の背表紙にも
両さんがなっていたわけですが、
色々節目の年に企画が持ち上がっているところに、
まさかの連載終了の発表。
これまでも、作中でこち亀最終回のネタはあったようですが、
今回は作者の秋本先生と編集者揃っての記者会見まで開いていることからも、
どうやら今回は本気のようですね。
その理由というのが、先生の体調的な理由ではなく、
丁度単行本が200巻に達する節目に綺麗に終わりたい、
というものだそうです。
実際はこの決断に結構悩んだようですね。
その辺も踏まえて、
じゅーしーとしてのこち亀完結に関しての感慨を、
例によってTwitterでだべっていたので、
それをまとめおきます。
こち亀の歴史……、それは多くのキャラを生み出し人気如何で容赦なく葬ってきた歴史の積み重ね……。某成金キャラの末路は未だに棘としてこち亀への不信に繋がっている。時にキャラへの愛がない。長く続けるプロに必要だったんだろうけれど。
— hi_i_ro_乃風 (@t_ou_shi_ro_u14) 2016年9月3日
ま、今の若い子には分からんだろうな。
— hi_i_ro_乃風 (@t_ou_shi_ro_u14) 2016年9月3日
……おっと、なんかアンチっぽい意見になってますね。
でも、正直な話をすると、
「こち亀が好き」とはっきり言える読者ではなかったんですよね、自分。
周りには「面白い面白い」などの賞賛、賛辞の声がありつつ、
それに賛同せず、自分は内心「そうかな~、はんっ」
と思っていたりしました、実際。ここだけの話。今こその話。
いかんな。思い入れがある訳ではないのに、むしろ陰性な記憶のせいでこち亀に揺さぶられてぼーっとネット見てる(´ヘ`;)ウーム…
— hi_i_ro_乃風 (@t_ou_shi_ro_u14) 2016年9月3日
まあ多分、自分のようなネガティブな反応を探っているんですよね。ヤダヤダ、うっぷんくらいテメェで吐き出せ。
— hi_i_ro_乃風 (@t_ou_shi_ro_u14) 2016年9月3日
しかし、どうもTwitterで情報を見てから、
もやもやしていましたね。
終わるなら終わるでいいけれど、
ジャンプっ子としてそのジャンプライフに寄り添ってきた
こち亀に、思う処があるようで……。
嫌いだけれど、嫌いになり切れないのは知っている。たまに読むくらいには親しみのあるジャンプライフに寄り添っている作品だからね。でも好きと断言できる作品じゃあないので、まあ諸行無常のひとつさね。せめてらしく散れ。
— hi_i_ro_乃風 (@t_ou_shi_ro_u14) 2016年9月3日
散れって言うのは賛辞だよねっていう。枯れてしぼんで終了よりも、美しいうちに舞い散れと。有終の美とは違うけれど、綺麗に畢るのは最近のただただ長いマンガに良い事だと思う。
— hi_i_ro_乃風 (@t_ou_shi_ro_u14) 2016年9月3日
そういう点では、ジョジョさえもいつかは終わる。まあ、自分にとってのジョジョはそれでも「残って在り続ける」作品だからその時が来ても大丈夫な気がする。新しい世代のジョジョが読めなくなるのは寂しいけれどね。
— hi_i_ro_乃風 (@t_ou_shi_ro_u14) 2016年9月3日
そう、寂しいな。こち亀のキャラたちに親しみのある人らはそうだからこそ終了を惜しむのだろう。じゃあ特にファンで読んでない人がどうこう言うのって、これSMAPの時と似ているなと感じる。そりゃあ天下の少年ジャンプで40年も休まず載っていればなあ。
— hi_i_ro_乃風 (@t_ou_shi_ro_u14) 2016年9月3日
ま、どんな最終回になるかは一応見届けますよ。こち亀の果てはワンピの果てと同じくらい見る価値はあると思うので。
— hi_i_ro_乃風 (@t_ou_shi_ro_u14) 2016年9月3日
そんなカンジで、どうにかこち亀完結の自分の内での
おとしどころを見つけたようですね。
『BLEACHE』とも少し違う、歴史のあまりの長さが与える感慨でしょうか。
真から好きで読み続けていた訳ではないので、
それでも気になってしまったので、
こんなに時間を使ってぐだぐだ言っていたわけで……
執筆作業しろってカンジですね。座礼。
ただ、こち亀の内容の好みはともかく、長くに渡って執筆を継続して来た秋本先生の偉大さには感銘と敬意を抱いております。その創作体力、気力、精神力は傑物の中の傑物。少し早いですが、本当に長くの連載、お疲れ様でした。
— hi_i_ro_乃風 (@t_ou_shi_ro_u14) 2016年9月3日
でも、最後にこんな気持ちになっていたりで、
自分のこち亀への好みはともかく、秋本先生は
プロの漫画家として第一線で連載し続けた、
創作マンとしての実力は、自分など及びもつかない点を差し引いて、
シンプルに畏怖と尊敬を覚える作家であると思います。
そこなんですね、要は。
長く作家活動を続けられている御仁がした決断。
40年続いた作品を畢らせることの重み。
ぺーぺーとはいえ創作の道に携わる端くれとして、
これが一大事に映らない訳がないのですよね。
歴史に立ち合う慄き……とかではないんですが、多分。
それが、自分にとってのこち亀終幕なようです。
取り敢えず今のところは。
取り敢えず、というのは、
今後この作品がのこっていった結果、
自分の漫画読みライフと創作勉強と執筆のうえで、
どうクロッシングしてくるかは解らないからです。
今は「好みじゃない」かもしれないけれど、
いずれ学ぶことがある作品になるかもしれない。
そういうことです。
こち亀が漫画史にのこる作品であるのは、
疑いようのないことなので、
またどこかで出逢ったならば、
その時は色濃く温めてくれればいいさ。
そんなことを考えたじゅーしーでした(。・ω・)ゞ
ではでは、
重ねて、少し早いですが、秋本先生おつかれさまでした。
そして、これからのジャンプにも幸あれ。