先日のイラストの描画工程、
引き続いての2回目を参りたいと思います。
前回は線画を仕上げたところまでだったので、
まずは
HUE/360 という彩色補助ツール
で作ったパレット(前回参照)
から、
色置き
をしていきます。
では
塗りに入ります。
まずは肌から塗っていきます。
影(肌影1)になる所に
ベース色から少し濃い色
(この選び方はほとんどフィーリングです)
を選んで、
大まかに影が当たる部分に塗り、
その境目を濃度を下げた「消しゴムツール」で
削って、境界をぼやけさせます。
また、その境目を元の肌色とより馴染ませるために
「ぼかしツール」も使って整えます。
その肌影1の更に暗いところや、めりはりをつけたい所に
肌影1からさらに濃い色を選んで、別レイヤーで重ね塗りします。
これも消しゴムツールとぼかしツールで色の濃さや馴染み方を
調整して肌に陰影ができるように塗っていきます。
艶のある光沢も加えて、
だいたいの肌塗りが完成。
あと、他に塗ったところとのバランスで、
色調補正を加えたりもします。
完成とは果てないもので、
常に調整を要します、イラスト描きは。
で、次は瞳の塗り。
ベース色にグラデーションをつけて⇒
濃い色で縁取りと瞳孔を塗る⇒
オーバーレイやスクリーンで同系統の色を重ねて
発色をよくする(バランスを見つつ)⇒
瞳に塗り方は、それ程重ね塗りをしなくても、
巧い人の色遣いを真似るだけでそれなりに
見える風に塗れると思うのですが、
自分なりのパターンをある程度作っていると、
キャラを描くときに自信に繋がるかもですね。
(精神論。巧くなる人はあくなき工夫をするモノです)
肌と瞳が塗れると、
一気に絵に生命が宿ったように見えますね。
活き活きしてきます♪
次は髪を塗ります。
ここも、
ベース色から濃い色を選んで、
影になる部分に塗って、
それを陰影を出して行きます。
基本、こういう行程を繰り返して、
色が折り重なって、美しく見えるように目指して塗る、
みたいな感じでしょうか。
1年くらい前のじゅーしーの絵を見ると、
この重ね塗りを全然出来ていない、
基本のアニメ塗りから脱却しようと足掻いているのが
見て取れます。
人間は成長するモノなのですね。
なんて。
あとは、衣服やアイテムを塗っていきます。
この工程も、
ベースに1影を塗って、
それを薄めて陰影をつけて、
そこにさらに2影で重ね塗りです。
衣服も肌も、そこは変わりません。
アニメ塗りだと、色を2つつかっても、
陰影をぼかしてみせないので、
境界がくっきりしているんですね。
じゅーしーはどちらかと言うと、
アニメ塗りから成長したいと思っていた
カラーイラストの趣味をしているので、
現在はこのような塗り方をしています。
じゅーしーの過去2年間のカラーイラストに興味がある方は
こちら⇒http://www.pixiv.net/member.php?id=4087729
人物の塗りが完成!
あとは、
背景を加工します。
光の粒が綺麗な星の素材に
(ホシノ・フミナと掛けてはいないです)
(あと、Pixivでお借りしたユーザー様にこの場でもお礼を)
発光でグラデーションを載せて、
さらにペンタグラムの素材で
見栄えを作っていきます。
完成。
いやはや、今回は線画に力をいれたので、
思いのほか時間がかかった感がありますね。
その分、塗りではフミナ先輩へのパトスを発揮して、
結構気に入る感じに仕上げることができました。
Pixivやニコニコ静画にもアップしているので、
見掛けた方は評価なぞして頂けると喜びです!
後述
Pixivにアップしてある本記事のイラスト描画工程を
gif動画で見れるページURLです。
興味がある方は覗いてみてください。
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=46887110
で、
この2回に渡り、じゅーしーのイラスト工程を
掻い摘んで説明してみましたが、
同じイラスト描きさんでも、
またイラストを描かない方でも、
何か気になったや点や、突っ込みがございましたら、
コメントくださると出来る限りでお応えします。
あと、今回のイラストで、
Pixivで初めてブックマークが50件を超えました!
嬉しいです。マジで。
普段、よくても20代だったので。
30の壁を超えるどころか、50も突破できるとは。
フミナ先輩さまさまです~!!
さあ、では小説の執筆にそろそろ入ろうか(ドドドドドド
ではでは。