超有名作なのでこれまでディズニーアニメなどで知ってはいたが、
結末自体もぼんやりした記憶だったのと、
細部がどんなモノなのかと書店で見かけて気になり原作小説初読書。
兎穴からの落下から始まる、不思議な国での常識の通用しない出来事と
変わった生き物たちとのやり取りは最終的にはああいうオチだったわけだが、
アリスの周囲への認識はああいうなんかおかしな人たちであり、
時に向こうに小馬鹿にされて、
時に反撃しての正しさなんてないしっちゃかめっちゃかな人間世界を
婉曲に皮肉っているようにも感じた。
ある意味、現実の世界こそ不思議の国とも言えるかもしれない。へんてこんて。
彼女がその理不尽に対して大きくなり攻勢に出たことも含め、
この経験が今後の世界への対峙の教訓となる可能性もあるのかもしれないし、
まったく忘れてながされて生きることも考えられる。
そこは姉さんの思う通り 『かもしれない』 の余韻の世界。
ちゃんと読んでみるとやはり名作、面白みはあるが、
オチは当時では、だろうし文体がやや癖があるのは確か。
しかし、改めて内容をしっかり把握して新鮮な読書体験ともなった。
ではまた次の本の感想で。