主人公ジョーダンがスペイン内戦に介入、
橋梁爆破の任務で山中のゲリラ、パブロの一団と関わり、
彼らに匿われている女性マリアと恋に落ちる。
しかしかくまでドライに任務遂行を念頭に動くジョーダン。
その後の問題を巡ってパブロたちと衝突したりマリアと親密になっていく様子を描きながら、
作戦遂行が危ぶまれる変化が。
下巻では無事に爆破はできるのか。
ジョーダンの外人としての内戦への介入、回想話によるファシストへの非道、
老兵アンセルモとの年齢差の友情などを通して、
戦争によって殺し殺され宗教など意味をなさない状況でも、
人は人と繋がっていることを表しているように感じる。
橋は境界と繋がりの象徴であり、
ではこれを破壊することで内戦や一団とジョーダン、マリアとの繋がりが変わってくるのか?
果たして爆破はうまく行く事が最善なのか?
それによって本作の結末も変わってきそうだと上巻を読んで考えさせられる。
それにしても二人の交わりのシーンは文章的に面白かった。虚無。
冗談めかすシーンではないのですが。
下巻も読んでいきたい。
ではまた次の本の感想で。