今回は、だいぶ間が空きましたが、
『デジモンアドベンチャーtri.』の第５章の
視聴感想を
書かせていただきます。
メイークーモン再度暴走。
前回のラストでゲンナイの姿をした男によって苦しめられた芽心。
これによってメイクーモンは暴走、変異、
メイクラックモンになって選ばれし子供たちから離れていく。
偽ゲンナイによってメイクーモンの存在を否定された芽心は
傷つき、メイクーモンをどうすればいいのかまたしても悩むことになっています。
本作の肝は子供たちとパートナーデジモンとの絆の行方がありますが、
そのひとつに、芽心とメイクーモンの関係、絆がどうなるかがあります。
今後、芽心はメイクーモンに対してどう決断をするのか。
その頃、現実世界では西島先生と芽心の父親である望月教授のまえにハックモンが現れます。
彼はヒカリを依り代にしてリブートを語った存在、ホメオスタシスの使者で、
ここにきて暴走したメイクーモンをホメオスタシスは切り捨てることを決定したと
彼らに告げる。
メイクーモンは世界を壊す鍵。
偽ゲンナイがメイクーモンを利用しようとしたのも同じ理由で、
デジタルワールドから現実世界にはじき出された太一たちは
偽ゲンナイの属するイグドラシルとメイクーモンの秘密を知り、
目標を明確にする。
イグドラシルからメイクーモンを助ける。
それが芽心とメイクーモンのパートナーを守ることであり、
歪みの原因のメイクーモンをなんとかすること。
ひいては歪みとデジモンの暴走から世界を守ること。
デジタルワールドでは姫川がバクモンに拒絶された失意から
デジタルの沼にはまって、迫るデジモンに銃を向ける。
この辺りは、もう姫川さんにデジモンと絆を結ぶ事が不可能なのかと思わせる。
相手を思いやる心ではなく、自分の欲求を思い通りにすることが優先されて、
それがうまくいかないと感情的になる。
身勝手な大人そのもので、
もう彼女はかつての選ばれし子供ではないのでしょう。
このまま沼に飲まれるのか……？
しかし、いつからどうして拳銃をもっていたのか。
始まる頂上デジモンの四つ巴。
現実世界ではメイクラックモンがさらに変異し、ラグエルモンに。
それとホメオスタシスの命でラグエルモンを倒そうと
ハックモンが進化したジエスモンが交戦。
これにイグドラシル側がメイクーモンを利用して世界を滅ぼそうと
アルファモンをぶつける。
歪みによってデジタルワールドに戦闘の場を移して、
そこに太一たちのオメガモンも参戦し、四つ巴の激しい戦いに。
この四つ巴は、正直デジモンのモンスター好きの人には
かなり熱い光景になったのではないでしょうか。
最強クラスのそろい踏みのぶつかり合いですし。
ある意味最強を決める戦いでもあったのでしょう。
その戦いをみた芽心は、
メイクーモンの凶暴性に彼女とうまくやることに絶望し、疲れ果てて
メイクーモンを殺してくれと太一たちに頼む。
これは、子供を理解できない苦悩と、その疲弊が限界に達して
もういっそ楽になりたいという母親のような悲壮感を感じました。
愛情があったからこその相転移。
もうメイクーモンはもとのおだやかで可愛いパートナーではない。
がんばってきたけれど、メイクーモンはそういう世界に害なす存在で、
もうどうしようもない。
このままだと世界を壊してもっと酷いことになる。
芽心はそこまで考えてしまったのかもしれません。
この言葉に太一は同意します。
太一の今の思慮は、芽心のそこまでのこころを理解してしまったのでしょうか。
これにヤマトは反発。
友情の紋章の彼は、パートナーデジモンとの絆を否定することなど許容できようはずもないのでしょう。
しかし、戦いは意外な方向に。
交戦中、その戦いの余波でできた地割れに太一がのまれ、
それを助けようと西島先生もともに姿を消す。
あとにはオメガモンから合体のとけたアグモンとガブモン。
そして、兄が死んでしまったのだと思い
ヒカリもまたその心に絶望が指す。
これもまた愛情とその喪失による相転移なのでしょう。
ヒカリのこの心境の変化によってテイルモン（のニャロモン）は暗黒進化をしてしまう。
フォールダウン（堕天使状態）のオファニモンとなりメイクーモンの変異体のラグエルモンと合体、
強大な闇の力をもつオルディネモンに変異してしまう。
オルディネモンによって世界は崩壊へと進んでいく。
そして、太一を失ったとおぼしき選ばれし子供たちは、
この危機にどう立ち向かっていくのか？
次回は最終６章です。
メイクーモンと芽心の絆は。
デジタルワールドと現実世界、デジモンたちの行方は。
太一は、他の子供たちの未来は？
子供たちとパートナーデジモンの絆は……？
など、見届けたいと思います。
今回は、そんな『デジモンアドベンチャーtri.』第５章の感想を
書かせていただきました。
ではでは～。
