告白の結果に苦しむ侑と、自分の居場所が拡がって
侑はもう特別ではないと認識する燈子は疎遠に。
あきらめる侑と、それでも好きを捨てきれない燈子。
修学旅行では沙耶香がついに想いを告げ、燈子はその答えを返す。
沙耶香の告白まで持っていく心境や、
告げたあとの様子などこれぞ恋愛ものといえるシーン。
沙耶香の言葉は 『好き』 のアンサーのひとつであり、
燈子もまた暗中に差し伸べられる恋の糸を選ぶというアンサーを得る。
槙くんとの会話で恋に傷つくことを恐れごまかしていることを侑が知る、
というのは本作前半の侑を見ていて感じた解釈の通りで良かった。
傷つき、破れる痛みを負うくらいなら好きはいらない……
でも、好きが欲しのは言い換えるなら 『燈子が好き』 をあきらめたくないという事だろう。
互いのもとへ走り出す二人。次巻は完結。
果たして侑の 『好き』 のアンサーは。彼女は星に届くのか。
沙耶香とカフェ店長の児玉とのスイーツの話や、
箱崎先生とのなれそめの過去話、
スイーツを前に気合を入れる沙耶香の絵が可愛かった。
みどりと愛果のコンビも良かったし、愛果の成績は本当、嘘でしょ、で笑えた。
槙くんと侑の客席で膝をおり座る彼と、
舞台で立っている侑の対比は互いにとって残酷だが……
筋金入りの槙くんにも好きが訪れるだろうか……と彼の心配もする。
などなど見どころ満載の巻だった。
ではまた次の本の感想で。