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とーしろさんの趣味よもやま話の通用口。

「読書感想 『さよなら私のクラマー』 10巻 新川直司」

 

 蕨青南と興蓮館の決勝戦、3点とられるも毅然たる司令塔曽志崎。
もうあの麻呂眉抱きたい! とか一瞬思ってしまった。
試合でキリッとしている彼女をだだかわいがりして可愛い表情を見たいとか……
それくらい格好良い様子だった。

 

その曽志崎の退場と、監督のカツオへの怒りと、
恩田の曽志崎を悲しませられた怒りから試合は変化。

 

 本巻の台詞は意味を色々考えてしまった。
日本一だかなんだか知らないが、耐えて勝利をもぎとれ、
優れた技術は貪欲に盗み実践し、先人を超えろ、
ようこそ凡人のチームへ、我々は天才を追う者……などは某海賊漫画への挑戦とも思える。

 

 カツオが指針としているオシム提唱のジャパンオリジナルは、
日本女子サッカーの可能性そのものと言える。

前巻の感想で戦術面の革新、可能性を女子サッカーで描きたいのでは? 
と書いたが、より具体的に作中で哲学的指針を持って彼女たちを描きたいことが分かった。

 

果たして本作の全体がこれに沿うのか、それとも何かまだあるのか……
本作のひとつの焦点が濃く見えて面白くなってきた。

 

来年2021年、
さよならフットボールの映画と本作のTVシリーズアニメ放送決定だそうです!
たいへん、おめでとうございます~!!

 

ではまた次の本の感想で。