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とーしろさんの趣味よもやま話の通用口。

「10年越しのガンダム戦争の拡大と40周年の総括(後編)『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』最終回視聴感想②」

 


今回は、『ガンダムビルドファイターズRe:RISE』(以下『リライズ』)
の最終回視聴後の感想の、後半を
書かせていただきます。
お付き合いくださると幸いです。

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 ©創通・サンライズ ©創通・サンライズテレビ東京

 

 

実はなんとなくあった、エルドラのPC(リアル)説。

 

実は自分、リライズ一期のころに
Twitterでポストしていたのですが、

 

そもそもフレディたちエルドラのけも耳たちを
カザミやヒロトたちはゲームのNPC(リアルの人間による言動ではない、
仮想設定されたゲーム上のキャラ)だと思っていましたが、
それがGBNから繋がった異星のリアルな存在だと知ることになりました。

 

これに関して、自分はなんとなく、
このケモ耳たちは本当に仮想存在なのか?
実はリアルでした、とかないのか?
と思っていました。
なんと~くですが、違和感というか、気になっていたのです。

 

それを当時のTwitterの周囲の反応はみんな、
「はあ?w」
みたいな感じでしたが、
実際には本作を視聴されたみなさんの知る通りです。

 

これをなんとなく感じる、もしくはあまり気取らせないように描き、
演出されていたとしたなら、
リライズの脚本は本当に優れていると思えます。

 

リライズはだいぶ序盤からのながれがスロースタート気味で、
アニメの3話切り神話に則って離れた人も多いと思うのですが、
このあとになって俄然面白くなる構成、
無印のビルドダイバーズと合わせてとても面白くなるように仕組まれている脚本
だということです。

 

そういう意味では、
ガンダムはここにきて、
アニメの3話切り神話の終わりを告げる新たなアニメの可能性の光を
リライズで見せたと言えるのかもしれません。

 

最終話を迎えて。だからガンダムは…。

 


最終話では、
色々なリライズが見られましたね。
アルスのリライズ、
メイのヒロトだけが気づく秘密、
エルドラに再度向かい、平和になったみなと交流するビルドダイバーズのヒロトたち。
カザミとフレディのお姉さんマイヤが良い感じですね^^
カザミは配信主(Gチューバー)として再起、
パルも精神的に再起して自分の現実と向き合えそうですし、
なによりも一番傷を負って本作が始まっていたヒロト
GBNで再起できたことが大きいと思います。

 

本作はそんな、
「また立ち上がれる」物語でした。
ガンダムが「大地に立つ」ことで始まったのを、
もう一度、また、これからも立ち上がる決意表明の作品だったともとれます。

 

ただ、そこで以前の記事でも書いたのですが、

 

wordworld241046.hatenablog.com

 

 

本作のファンの反応で今後のガンダムの在り方がジャッジされる面があるのでは?
と自分はリライズの創作的意図を予想しましたが、
もしそのように今後のガンダムの方針が決められるとしたら、
本作のYoutubeの最終回のコメントをみると……

 

リライズ絶賛ばかりですね。
若い視聴者が大多数にも感じます。
元々のガンダムの在り方を希望する声はありません(ざっとみた感じ)

 

これはもしかすると……コアチェンジがゴーで完遂されて今後は……
という可能性もあります。
あくまで自分の考え方が制作側にあるとしたらですが。
そんな考え方はなく、
これまで通りに戦争モノとしても制作して、
ガンプラバトルモノも合わせて作っていく……という線もなくはないです。

 

ただ、本当に今の多くのガンダム視聴者が
旧来の本来のガンダムの本質の、
機動兵器による戦争の物語をあまり希望しないなら、
それは形骸化したガンプラ玩具の宣伝アニメとしての
脚本アニメを楽しむ、
というのがガンダムになる、という可能性もあると思います。

 

実際どうなるでしょうね……、
自分はどちらも楽しめる柔軟な姿勢なので、
どちらもあってくれると嬉しいのですが……
まあ、自分のこの意見も含めて視聴者は愚民でありわがままですからね、
場合によっては不満を漏らして離れることもあるかもしれません。

 

10年後、50周年にはガンダムはどうなっているか……
昨年の9月でドラえもんが50周年を迎えました。
声優さんの変更や絵柄の変化はありますし、
細部の微妙な変化もあると思います(視聴していないのでネットの反応からの印象です)
が愛されている作品であることは変わりないようです。

 

サザエさんアンパンマン、鬼太郎、ドラえもん
それにガンダム……。
長寿コンテンツとしての新陳代謝も課せられるなか、
今後10年でどんな姿になるのか……それは未知の領域であり、
不安はあります。
富野御大もお年ですし。

 

願わくば、ガンダムを愛し、作り手側になった才能と心ある者たちによって、
アルスのようにガンダムはうまくリライズして
今後を幸せに歩むことを願います。

 

戦争を忌避し、それを避ける政策や活動を人々が行うためには、
何より戦争の辛い面を知らなければなりません。
兵器をぶっ放して格好良い、では子供の見世物、暇つぶしでしまいです。
ガンダムは戦争と、戦争を行う人間の愚かさも描いてると共に、
その戦争を解決するために人間はどう在るべきか?
を富野監督は初代ガンダムから表現しようとし続けています。

 

あと10年……その戦争への民衆の意識や、
ガンダムのそうした存在意義はどう変わるか……。
自分は、上記のような富野監督の遺伝子を忘れないガンダムであって欲しいと、
そう思います。
リライズは確かに面白かったんですけれどね。

 

あと、本作はYoutubeガンダムチャンネルでもうしばらく
全話視聴できる動画配信がされるようです。
加えて、順次、ネタバレ含むマギーによるオーディオコメンタリー版
『マギーの部屋』も配信していくようです。
興味のある方は視聴してみてください。

 

そんな『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』最終回視聴後の
感想を書かせていただきました。

 

ではでは~。