1046ワークス24口

とーしろさんの趣味よもやま話の通用口。

「10年越しのガンダム戦争の拡大と40周年の総括(前編)『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』最終回視聴感想」

 

今回は、少しあいだが空きましたが、
ガンダムビルドファイターズRe:RISE』(以下リライズ)

の最終回後の感想を書かせていただきます。

 

エルドラ防衛最終ミッション機体から思うこと。

 

最終回周辺の3話では、
エルドラ防衛の最終ミッションであるアルスの衛星攻撃のために、
GBN内で猛者大集合で作戦のシミュレーションが行われました。

 

これにより、前作である『ビルドファイターズ』に登場した面々も登場し、
お祭り騒ぎとなりましたが、
なによりもヒロトにとってはイブの件での因縁の(一方的とはいえ)な相手、
前作の主人公リクとの対決と対面と和解は
ビルドファイターズ二部作を追ってきた視聴者には感じるモノがあったことでしょう。

 

エルドラでのミッションでは、結局のところ、これまでのチーム連携ではなく、
1対1のタイマン×4になるという、
またチームプレイじゃないじゃん!
が起こりましたが、
これによってばらけた各自に混じって、
マサキとクアドルンのコンビが見られたのはある意味を感じました。

 

それは、マサキとクアドルンのコンビでの飛翔攻撃をみて
少なからず感じた人がいるもいたと思うのですが、
マサキがアバター名のシドではなく本名の
マサキのままなのも相まって、
魔装機神サイバスター』のマサキ・アンドーアカシックバスターを
想起した人もいたと思うのです。

 

加えて、シメにビルドファイターズが四機のパーツを複合してドッキングしたガンプラ
ライジンガンダムは、
これまでのヒロトのプラネッツシステムで太陽系の惑星が象徴されてきましたが、
本機は太陽となっています。

 

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https://twitter.com/hobbysite/status/1296425014472966146

 

 

 

ここでGガンダムのレインのライジンガンダムライジングアローよろしく
弓神事でヒナタが弓を射ることがかさなり、
ヒナタ≓太陽、
ライジング=太陽となり、
ライジンガンダムが太陽の象徴の機体となるといえます。

 

それと、この太陽の機体で合体ロボというのは、
90年代のサンライズのロボットモノに勇者シリーズというのがあったのですが、
その太陽の勇者を彷彿とさせます。

 

これらから、
本作はガンダム40年の歴史のあいだのロボットアニメの要素を
おおまかに背負った総括の面のある作品でもあるのではないか?
と思えます。

 

ターンAガンダムガンダム20周年の作品として、
富野御大いわくそれまでのガンダム作品の包括、総決算であったように、
ガンダム40周年の本作リライズは、
その40年の歩みに伴った全てのロボット作品の総括、集大成作であるとしたら、
これはとても熱いとも思えます。

 

まあ、サンライズ作品で含むなら、
他にナイトメアやリフ機体など含まれていない作品もありますし、
定かではありませんが。
自分が気づいていないだけで、
これはあの作品のロボの要素だよね、
というのがまだあるのかもしれません
(というか、Youtubeの最終回感想コメントに少しありました)

 


あと、この複数機体で一機の真機体を、
というのはじつは昔あったのを思い出しました。

 

魔神英雄伝ワタルOVAだったかで出てきた、
聖闘士星矢のゴールドクロスのごときパーツのキット複合で完成する
皇帝龍です。

 

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https://twitter.com/zz_mark2/status/1228619745944985600

 

 

 

これは自分も購入していたのですが、
各キットにある黄金パーツを合わせて一機の皇帝龍が完成するタイプと、
皇帝龍一キットのパーツを分割して、
龍王丸などの各キットに装着させるバージョンがあったと記憶しています。

歴史は繰り返すというか、
こういうのもたまにあると盛り上がりますね~。

 

戦争と救う範囲の拡大が見られたリライズ。

 

プラネッツシステムとリライジンガンダムによって、
太陽系が完成した本作ですが、
この対立相手であるアルスをよくみると、
異星の仮想存在(データ生命体)なのです。

 

これまでのガンダムの戦争の範囲を思い返すと、
火星の住人や、『00』劇場版の未知なる存在との対立がありました。

 

つまり、リライズではその範囲が太陽系外に拡大して、
対立相手もさらに人類外の存在から、物理的な生命体、そのさらに先へと拡がっているのです。

 

2010年公開の『00』劇場版からちょうど10年が経過しています、
ガンダムは10年かけてその対立と戦争の解消の範囲を拡大したと言えますし、
前述の太陽系の完成と併せると、
ガンダムが太陽系の戦争問題の代表的存在、
として表現されたとも言えるかもしれません。
(アニロボ部門での代表かもですが)

 

その太陽系外への世界観の拡大で思うのが、
以前、ガンプラを宇宙に射出する、という企画がありましたが、
この射出先を太陽系外の外宇宙や異星に設定して、

 

未知の知的生命体に
「こういう精巧な模型を作る存在がいますよ~」
というメッセージを、瓶手紙を海に流すようなニュアンスで
ガンプラに託して射出するのもロマンがあって面白いかも、
と思うのです
(実際にやってみて届くかどうかはめちゃくちゃ壮大な確率でしょうけれど)

 

そんなことを最終ミッションのリライジンガンダムから
考えさせられました。

 

 

今回はこの辺で。
後半は近日中にアップします。
興味ありましたらお付き合いくださると幸いです。

 

ではでは~。