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「映画『デジモンアドベンチャーtri.』第3章「告白」感想。1~6章全編視聴完走後の感想③」

 

アニメ『デジモンアドベンチャーtri.』第3章の感想になります。
お付き合いいただければ幸いです。

 

3章。

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 © 本郷あきよし東映アニメーション

 


メイクーモンの暴走、レオモンの消滅、
感染と歪みの問題についてメイクーモンに何か原因があるかもと
光子郎が芽心に問いただすも、
芽心としては大切なパートナーデジモンのメイクーモンの暴挙がショックで
答えに困る。

 

ここで光子郎にデリカシーのなさとの非難が当たるが、
光子郎としては問題解決が世界の危機に関わるので必死なだけ。
でもパソコン人間あるあるかもだが、
タスクに熱中してすぎて周りが見えなくなっているところもあるのも事実。
このへんの光子郎の課題と、
3章は感染対策で彼のウエイトは重い。

 

つまり、前章のミミと丈の暗黒からの究極進化と同じく、
今回は光子郎のお当番回とみていい。

 

感染防止のために光子郎が構築した
デジタルの部屋にパートナーデジモンたちを避難させて、
その間に彼が感染対策を調べていく。
この様子は受験生の丈があきれるほどの汚部屋状態だった(苦笑)

 

デスクワークで根詰めるのは自分もしょっちゅう経験あるけれど、
今回はパートナーと世界の危機がかかっているからな……、
光子郎の責任感と義務感を感じる。
それに、彼は問題があるとそれを解明していく知識欲の人だから
なおさらこうなってしまうのだろう。

 

そんななか、避難ルームから少しでたパタモンから
彼の意識はないままに傷つけられたタケルはパタモンの感染を知る。

 

ここからはかなり重たい空気だった。
パタモンの感染、芽心のメイクーモンへの悩み、
パートナーデジモン同士での感染のカミングアウトと、
いざとなったら自分を倒してという申し出。

 

パタモンへの思いを堪えられないタケルはひとときを二人きりで過ごすが、
そこでパタモン自身から「感染しているよね」と告げられ、
回避できるか分からない別れに二人は悲しみにくれるのだが……、

 

非常にすまないことを言うと、
このシーンのパタモンの台詞がはっきりなに言っているか聞き取れなかった。
何回もそのシーンをリピートしても「?」で、
結果、感動のシーンのはずなのに全然感情移入できなかった……(ごめんよおおおっ)

 

パタモンの声はああいう声質が魅力だから良いのですが、
今回は自分の耳の問題で。
悪しからず。

 

そんな裏では姫川さんの『リブート』なるワードが浮上。
これによると、
デジタルワールドをいったんリセットして再起動することで
感染を解決できるというモノだが、
それによって、初代デジモンからのデジモンたちの記憶はすべて消去されることになる。

 

これは太一たち選ばれし子供たちの苦悩は大きい。
リブートを知った彼らはそれぞれにパートナーデジモンとの時を過ごし、
光子郎はひたすら解決策を模索する。
みなのために懸命な彼に、テントモンはそうした光子郎への友情や絆を噛みしめる。

 

そんななか、メイクーモンが感染の原因であると突き止めることに成功。
メイクーモンを助けることでリブートや感染を解決しようとするが、
現れたメイクーモンは再び暴走し、
アグモンたちはそれを阻止すべく進化して応戦。
だがそのさなかにパートナーデジモン皆も感染が進んで同士討ちが始まる。

 

同時にリブートのカウントダウンが始まる。

 

遅れてきて一人暴走しなかったテントモンは、
一人助かる道もあったが、光子郎に恥じないように仲間を守って奮闘。
テントモンも究極進化を果たす。

 

だがリブートがついに実行。
デジモンたちは歪みのなかへ消えてしまった。

 

その後、太一たちはデジタルワールドが再生されるのを待っていれば、
そのうちいつかはまたアグモンたちに会えるのでは、
という西島先生たちの言葉を飲み込もうとするが、
悩んだ結果、
いつかを待っていたら大人になって、この大切な思いが変わってしまうかもしれない、
という風に思ったのか、
皆が同じ思いですぐにデジタルワールドに渡ることにする。

 

この太一の決意のシーンで「Butter-Fly〜tri.Version〜」
がかかるのですが、
本当、ステイしがちな(躊躇ってしまいがちな)イメージだらけでも、きっと飛べるさ、
なのです。

 

デジモンは子供たちの勇気と冒険の物語(加えて大切な友人との絆の物語)ですからね。
ここで行かないというのはないでしょうから、
納得の盛り上がりです。

 

本作の評判を読むと、
昔の思い出を壊された、というモノもありますが、
一面ではその通りです。
TV版で1年の放送を通して築きあげたパートナーとの絆と思い出をリセットするリブート。
本作は成長したはずの主人公たちがまたぐだぐだしているわけですから、
古くからの熱心なファンは「ふざけんな!」となるのも道理です。
(他の問題で否定的なファンもいると思います。
そのへんはできれば後の感想で)

 

次回、4章では新生したデジタルワールドでのパートナーデジモンとの再会でしょうか。
感染は、歪みは、メイクーモンは、
芽心と太一たち選ばれし子供たちの心は、
危機は回避されたのか?
などなど……では次回の感想で。

 

今回は、『デジモンアドベンチャーtri.』3章の感想でした。

 

ではでは~。