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とーしろさんの趣味よもやま話の通用口。

「映画『デジモンアドベンチャーtri.』第1章「再会」感想。1~6章全編視聴完走後の感想①」


今回は、アニメ『デジモンアドベンチャーtri.』の
視聴感想を書かせていただきます。

 

本作は、元々は携帯式のゲームだったものが
1999年にアニメ放送開始されたデジモンデジタルモンスター)の
アニメシリーズの、続編映画。

 

99年の初代デジモン(『デジモンアドベンチャー』)の主人公の
太一やヤマトたち選ばれし子供が、
続編の『02』などを経て、
高校生となって後の物語で、
2015年から2018年まで全6章で劇場公開されました。

その1章から完結の6章までのハイライトと、
自分の感じたことを交えて各章ごとに書かせていただきます。
おつきあいいただければ幸いです。

 

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 © 本郷あきよし東映アニメーション

 



1章の感想。

 

太一たちは高校生と中学生に。
99年が初代の年なので、劇中は2005年のようです。
この年代はリブート(再起動という概念やシステム)
デジモン作品で用いられて実行されたフルCGアニメ作品、
DIGITAL MONSTER X-evolution
デジタルモンスター ゼヴォリューション」の公開時期ともかぶり、
後に出てくる本作の大きなキーワードでもある『リブート』の意味を強めていると思えます。

 

進路について考えながらも平穏に暮らす太一たちに、
突如デジモン(クワガーモン)がお台場に現れて暴れ回るという事件が起こる。
デジタルワールド側でも異変があるようで、パートナーデジモンも現れ再会した
選ばれし子供たちによる問題解決への動きが始まる。

本作は、新たな選ばれし子供である望月芽心(もちづきめい)
とそのパートナーデジモンのメイクーモンも登場。
(芽心により『メイちゃん』と呼ばれる。
生物としては猫の大型長毛種のメインクーンのよう)
問題解決に協力する政府の対策課の女性、姫川と、太一たちの学校の教師、
西島も事件に関わる。

 

しかし、事件解決に際しての子供たちのなかでの(初代からあったが)
メンタル面での対立が。
ヤマトが自分たちの立場と使命、やれることをやるという考え方で
前向きで勇敢なのに対して、
太一が現実の被害や人々の心理面などを配慮して
行動を躊躇するなど、(最善を模索して結果グズグズしてしまう、という感じ)
二人の精神構図がもととは逆転しているともいえる。

 

これは視聴者もヤマトも太一にややネガティブな気持ちにもなるが、
人によっては、大人になって色々なモノが見えるようになって躊躇する太一への
理解と共感もあったかもしれない。

 

(自分は太一の気持ちも分かるがヤマトと同感。
壊せ弱気な君を、守れ大事な友を、がデジモンでしょう、と。
まあ、たくましさも人それぞれとも言えるとも思います)

 

デジモンたちの異常の原因である、
歪みからの『感染』という症状と、
歪みの原因と対策を練っていきながら、暴走デジモンと対峙していく太一たち。
過程では、らしくないとも言える太一と衝突するヤマトと、
心配するいつものお姉さん味の空や、
結構大人な年下組のタケルとヒカリの互いの兄へのフォローなどにほっこりします。
やっぱり選ばれし子供たちはいい子ばっかりですね。

 

1章ラストはアルファモン(こちらもゼヴォで登場)が
ウォーグレイモンとメタルガルルモンの合体したオメガモン

 

(オメガモンがジョグレス進化であるか否か、
という議論はありますが、
一応「ただの合体」との結論もでているようです。

こちらにそれ関連の記述があります)

 

dic.pixiv.net

 

が激突。
結果は太一の迷いにより問題がおきるが、なんとか退けられる。

 

オメガモンとアルファモンの激突は、ゼヴォなどのデジモン歴代作品を
見てきたファンには感慨深いものがあるように思います。
(自分は今月8月1日のデジフェス配信で初めてゼヴォを見た
半端者なので、想像ではあるのですが)

 

 

けれど太一はその被害で破壊された街をみて、
自分たちの行いの正しさについてまだ迷いがあるようでした。

 

 

1章は太一たちの現在と、今のデジモン関連の問題の様子でした。
この問題にいかに対処していくか?
太一たちの精神的な変化、成長は初代を経たのちもまだ必要なようです。
初代は、『デジタルワールドでの闘いに際しての必要な心構え』の面があったかもですが、
現実の地元での闘い、それもメデイアや多くの人の気持ちなど
色々な状況を踏まえる思考ができるようになった年齢での心構えですから、
勝手が違い、ここからも成長が求められるということかもしれません。

 

 

ある種、人間世界にデジモンが浸透し始めた黎明期だからこそ起こる、
異なる存在への違和感、疑惑、不信、対立……。
この異なる存在同士の邂逅と問題に対して、
パートナーデジモンとの絆を結んでいる太一たち選ばれし子供は、
異界の存在ともいえる互いを繋ぐ架け橋という役目が実はあるのかもしれません。

2章ではこの様々な問題に太一たち選ばれし子供はどう立ち向かっていくのか。

 


ちなみに、1章の上映時間は89分。
通常アニメが曲を除くと正味20分~。
本作もテーマソングにトータルで5分前後と考えると、
20~21分の4本分、通常の4話分の構成ということなのでしょう。
そうすると、
6章で各4話とすると、24話構成、
2クール分の構成作品とみてよさそうです。

 

今回はそんな1章の感想でした。
また次回、2章の感想で。

 

ではでは~。