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とーしろさんの趣味よもやま話の通用口。

「読書感想『さよなら私のクラマー』9巻 新川直司」

 

 女子高校サッカー界二強の興蓮館高校と対するワラビーズの決勝戦開始。
インターリーグは主力外校の強化試合だが、インハイ主力がスタメンで蕨青南はとまどうも、
これまでのリーグ戦での対戦相手が興蓮館以上の
カウンターサッカーとポゼッションサッカーをしていたことで対応できていく。

 

……ようにみえたが、曽志崎をして力の差を感じる興蓮館に差をつけられていく。
蕨青南の次の手は?

 

 しかし、現代サッカーの主力らしい前述のスタイルをハイレベルで備える興蓮館と主役側が対峙することで、
作者はその打開策の持論、
ないし先進の理想型を表現しようとしている創作意図を感じました。
その新戦法で必ずしも勝てなくてもいい、
ただ新たなサッカーの興奮の境地、
未来を女子高校サッカー選手たちで表現したい、というような。
そう考えると恩田や曽志崎など誰が主役かは問題ではないのかも。
少しこの作品の方向が見えてきたようにも感じる? 

 

これが期待通りいくかはともかく、これはこれで面白くなってきた。

 


ではまた次の本の感想で。