戯言シリーズの人類最強、哀川潤が主役で
様々な請け負い仕事をしていくシリーズ。
これまで全地球人にはぶられる、月に行って宇宙人との遭遇、海底人、
植物の戦いなどを経て、本作も短編集の形で一般レベルをぶっ飛んだ事件が目白押し。
今回は零崎曲識の遺した楽譜や、バイオハザード、
戯れ言の姫菜真姫の娘の予知からの護衛など。
だが相変わらず潤さんの破天荒さに対して事件の盛り上がり自体は淡泊で、
一本一本も短めの短編集。
毎回事件の事柄にかけて潤さんがうまいこという
西尾先生の言葉遊び炸裂。
以前の内容で、未来の潤が愛し合った人について語っていて、
本シリーズはその誰かとの出会いとゴールインでもシリーズの結末として描くのかと思っていたが
どうもそんなことはなく不完全燃焼。
ページ数の少なさも含めて、これまで多く読んできた西尾作品では
かなり評価の低い本な印象。
完結巻と謳われていたが巻末の予告で潤さん主役の続編があるよう。
またこの手の詐欺か(温かい笑)そちらも是非読ませていただく。
ではまた次の本の感想で。