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とーしろさんの趣味よもやま話の通用口。

「読書感想 『ワールドトリガー』22巻 葦原大介」

 

 四巴のB級ランク戦、最終戦の決着巻。
ヒュースの隠し玉を含めた孤軍奮闘、帯島ちゃん対遊真戦の工夫が光る派生技。
弓場と二宮の一騎打ち。
そして玉狛第二と二宮隊の決戦と見所満載であり、
その決着は最高の盛り上がりをみせた。
正直、漫画でこれほど興奮したのは同作の大規模侵攻決着以来といえる。

 

 千佳が勇気を出して撃つことは、けれどチームにとっては始まりにすぎず、
先の戦いに対してはまだ足りない。
憔悴した千佳を撃つシーンは犬飼の女性を軽視も甘やかしてもみない
現実的な態度が込められていたように思う。
ボーダー隊員に男女差はないのだし、近界と戦争しているわけだから、
みんなが修のようではやれず、
こういうシビアな判断を下す人間はいてもいい。
状況的にやらなければ仲間が死ぬこともあるのだから。
これがヒュースの言葉への現時点での回答と思える。

 

 千佳が二宮を詰める、遊真がリベンジフィニッシュ、修がジャイキリフィニッシュ、
誰が決めても二宮撃破は燃えると思っていたが、
より合理的で熱い展開だった。
けれど遠征が確定したわけではないので、今後の修たちの動き、次の展開にも期待。

 

 玄界編20巻~、近界遠征編前後編で20巻で、
40巻くらいにもなっても読みたい。
葦原先生もワ民も健康に気をつけましょう。

 

ではまた次の本の感想で。