列車内での見えざる犯人との攻防の続き。
展開としては狙われているのが当初思われていたマティルダ王女ではなく
あの人物だというのはやや意外だった。
犯人自体の性癖とも合致したターゲットだったが、
それと対峙するトレイズは奮闘はしたのだが、
彼が決着をつけたわけではないあたりは、
シリーズラストということで主要人物すべてに出番を用意しようとして、
戦闘機も盛り込んだ結果な面もあるかも。
ただ、トレイズの結論とラストのリリアとの関係からも
まだ途上の彼として描こうとしたと解釈できる。
犯人、バトル、結末、当初の婚姻問題など、
最高の結末とはいいがたい辺りは今後への余韻か続編で描くということかもしれない。
この辺は作家のテイストとも言えるかもしれません。
そのテイストで言うと、今回も銃撃でのグロ描写があり、
毎度のことながらややひきました。
うーん、10年前のシリーズの続きを読んだ目的の
結末は確認できたのですが、
内容的には本編後の爺の日記の方が面白かったという感想。
ではまた次の本の感想で。