1046ワークス24口

とーしろさんの趣味よもやま話の通用口。

「90年台格闘ブーム時代の伝説の漫画作品。お題「好きなシリーズもの」」

お題「好きなシリーズもの」

 

今回は、お題スロットから「好きなシリーズもの」で
書かせていただきます。

 

自分は2010年前まで漫画ばかり読んできた人間なので、
自然と好きなシリーズモノも漫画が多いです。
その中でも「これは特におすすめ」 
という作品を今回紹介したと思います。

 

中平正彦先生著
STREET FIGHTER
シリーズです。

 

本作の原題である『ストリートファイター』は、

格闘ゲームを知る人なら『波動拳』『昇竜拳
のフレーズでほぼ誰しも知っていると思います。
この漫画はその『ストリートファイター』シリーズのコミカライズ作品です。

 

当時、少年漫画雑誌などでストⅡのコミカライズは数ありましたが、
中平先生版ストⅡは、
本家のカプコンさんに「中平先生のストーリーの方が本家とさえ思える」
と言わしめるほどの内容だったのです。

 

中平先生版ストⅡは三部作で、

 

STREET FIGHTER ZERO
ストリートファイターZERO2 さくらがんばる』
STREET FIGHTER RYU FINAL

 

と三作が90年台に描かれています。

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 自分も購入した画像のように、
現在は復刊ドットコムさんから
愛蔵版となって発売されております。

 

ただ、大き目で分厚い仕様なので1冊あたりはお高いプライスです。
もし探すなら過去の単行本版や集英社のコンビニペーパーバック版が
通販で探せばあるかもしれないので、それも良いと思います。

 


内容は、1作目がゲーム『ストリートファイターⅡ』の前日譚。
ゲーム『ストZERO』にのっとった内容です。
本作は元祖第一作目でムエタイの帝王サガットに勝利したものの、
自身の流派の禁忌ともいえる『殺意の波動』に身をゆだねて
格闘家としての道を誤ったリュウの、葛藤と成長が描かれます。
中平先生版1作目でリュウは格闘家として殺意の波動の回答を求めて、
最終的に戦いの求道をしていく決意が固まるわけです。

 

2作目は、『ZERO2』の新キャラ、
女子高生ストリートファイター春日野さくらが、
1作目で窮地を助けられたリュウを憧れの人ととして追いかけ、
自身もストリートファイトの世界に入っていく……。
『ZERO2』のキャラのダンや、

キャミとの関係、元との死闘など見どころ満載です。

そしてリュウを探し求める旅の果てに……?
愛蔵版では外伝で、ライバルかりんお嬢様のエピソードや、
KOFシリーズの草薙京とのバトル、
それに『さくらがんばる』の商業未発表の最終章も収録されています。

 

3作目は、リュウ殺意の波動への因縁のもとである、幼少期に出会った
『真の格闘家』豪鬼との対決の物語。
そこに至るまでの新たな格闘家との数々の戦いで、
リュウはついに求道の答え、自身の一撃必殺を見い出す。
格闘家の拳は豪鬼殺意の波動の示す、放つが最後の無情の一撃必殺なのか?
豪鬼リュウの一撃必殺の対決と二人の回答にしびれ震えます。

 

自分は特に、リュウの一撃必殺のこころ、
戦う相手をただ傷つけたおすのではない、
互いを新たな場所に導くことこそリュウにとっての一撃必殺、
という境地には今なお感銘を受け続けています。
(作中は違う言い回し、もっとながれにそった燃える表現をしています。
丸写しより実際に読んでいただきたいので)

 

本当、勝負事や乱暴な世界でも、
ただ勝つことで己の力を示し誇るのではない。
それを導けた、互いに高めあい認め合った数多くの格闘家(おとこたち)との
熱い絆と戦いの軌跡でもあります、本作は。
とにかく熱い。そしてこれぞ漢(おとこ)。
不器用でぶつかりあい、ようやく自分なりの答えを掴み、認め合う……。

 

けれど、とても爽やかな風が吹く……そんな作品です。

 

この中平先生版ストⅡシリーズは雑誌連載当時からもう20年経っています。
ですが自分には今なお、
好きなシリーズモノと言われてまっさきに挙げたい作品なのです。

 

みんさんも、格ゲーを楽しんでいたり、ストⅡを知っていたりで、
もし本作を未読でしたら、
是非ともおすすめしたいと思い本記事を書かせていただきました。
ストⅡを知っていて読んで後悔はさせません。

 

その風を是非確かめて欲しいと思います。

 

今回のお題で、
自分の好きなシリーズものということで、
前々からしたかった中平先生作品のおすすめをさせていただきました。

 

ではでは~。