1046ワークス24口

とーしろさんの趣味よもやま話の通用口。

「アニメ『へやキャン』視聴完走・感想。楽しむこととうまい物の結びつきを感じた作品」


今期のアニメ、『へやキャンΔ』の視聴を終えた感想になります。

原作あfろ先生によるキャンプとアウトドアの漫画『ゆるキャンΔ』
の2年ぶりの新作アニメ、『へやキャンΔ』

 

yurucamp.jp

 

本作はEDテーマ曲を含めた4分ほどのショートアニメ作品として、
本年の1月クールとして全12話で放送されました。

 

ラジオを聴いていてキャストの方も口にしていたのですが、
原作にはないオリジナルの構成によるシリーズとなった本作。

 

ストーリーは細なが~い『うなぎのねどこ』のような野外活動サークルの部室から、
部長の千明の言葉で表に出て、
地元山梨のスタンプラリーを野クルメンバーでしていく様子が描かれます。

 

各地を巡りスタンプラリーをしていくなでしこたちですが、
途中アクシデントでスタンプラリーの台紙を紛失しながらも、
それまでスタンプを押した台紙がみつかることに希望を託して、
スタンプラリー自体は他の紙にスタンプを押して継続していくことに。

 

このながれを通して、各キャラの特徴を活かした回や、
地元山梨や、富士山を通してまたがる
なでしこの引っ越し前の土地、静岡のことなど
各地の品などの話題をピックアップして描いていて、
ご当地アニメの本領発揮という内容となっています。

 

途中、酒を飲んでいる先生や、
野クル以外のリンと恵那も出番がありました。

 

スタンプラリーの台紙は以外な人物から回収され、
最後のスタンプを押して温泉につかってサイダーを飲んで……
という、冒頭で千明が旅に出るといった通り、
各地を見て回りうまい物で満足する、
という旅そのものが描かれているようにも感じました。

 

f:id:itotetsu241046:20200329144521j:plain

 ©あfろ芳文社/野外活動委員会

 

このサイダーを飲んでサイコー!
でちょっと感じたのですが、
旅行など各地でうまい物を食べるというのは、
味の脳記憶でその土地を印象づけて、脳を喜ばせて良い思い出としてインプットして、
またこの土地を訪れてもらおう、
という昔の人々から続く地味で効果抜群の知恵ではないか?
とそんなことを思いました。

 

温泉や銭湯も、湯上りに元気になったり爽快になる
手軽に摂取できる飲み物などを飲むことで、
その『良い記憶』と場所が結びついて、
『温泉(銭湯)は良い場所だ、また来よう』
と大なり小なり無意識に思わされて、再訪に結び付く効果があるのかも、と。

 

現代の糖質と食品のリピートの商業的脳科学もそういうモノらしくて、
糖質で脳に快感を与えることで
(その快感がリピート欲求のちょうどギリギリの塩梅で設定されていて、
これを『至福点』というそうです。
世の中のスイーツやお菓子類、糖質、加糖加工された食品は
ほぼほぼそういう意図が含まれています。
あれなんかまた買いたいなー、買うのをやめられない、
という品はその辺をコントロールされています。少し注意しましょう(余談))
再購入の意欲を誘発させているようですし。

 

旅や温泉でうまい物やサイダーや甘いコーヒー牛乳というのは、
それで脳を楽しませて、また来たい、またやりたい!
という欲求を喚起させる効果があるのかもしれません。
昔の人は脳科学なんて知らなかっただろうけれど、
甘いモノやうまい物、良いモノなどに惹かれて人をひけるということを
あきんどさんたちは賢く知っていたのかもしれませんね。

 

もしくは、地元の名産を売るために知恵を絞った結果が
そういう効果になって旅の客の獲得につながって今の商売の姿に至るとか。

 

本作で旅のおわりまで視聴して、
自分はそんなことを考えさせられました。
(人によってはそんなのは常識、という方もいるかもですが)

 

加えて、ゆるキャンTwitterを見ると、
アウトドアを含む各種グッズの宣伝ツイートがそこそこな数あります。
これは各所はウハウハですね、やらしい話。

 

前述の考え方に当てはめるとこれは、
楽しく甘いアニメで視聴者の脳を楽しませて、
もっとこのコンテンツ関連への欲求を引き出して、
あわよくば商売を拡大させようという
現代ではテッパンとなっている商売スタイルであるといえるのではないでしょうか。
……うーん、まあ多くは言うまい。

 

もともと人物を心理や成長まで深く描くタイプではない
ススメ系の作品ですので、(そこに関しては賛否両論ありそうですが)
本来の目的はそのジャンルの良さのアピールと集客だといえると思うので、
アピール力を持たせたいのは分かりますし、それが嫌なら視聴していませんので、
多くは言いません。

 

ただ、今回の『へやキャンΔ』ではそんな考えが浮かんだ視聴でした。
別に旅や名産品を楽しむこと、
ススメ系のアニメを否定や批判したいわけではないのですが、
今の自分には本作をそういう観点でも見ることや楽しむことが出来たな、
という感想でした。

 

本作を視聴したほかの方々はどんな感想をいだかれたでしょうか?
続く映画や、発表された来年のテレビシーズンも期待しながら、
今回のアニメ『へやキャンΔ』の視聴感想でした。

 

ではでは~。