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「コードギアス 亡国のアキト 第1章「翼竜は舞い降りた」鑑賞感想」


コードギアスシリーズの映画などの鑑賞、
劇場版三部作に続いての
亡国のアキト』、第1章の鑑賞、感想になります。

 

本作はコードギアス本編ではあまり描かれなかった
ヨーロッパ方面での人々とブリタニアとの戦争が描かれているようです。
時期的にはTV版の1期と2期の間、
ルルーシュがスザクに正体がばれて決裂したあとから、
記憶を書き換えられて学園で監視されて日常をおくる、
その中継ぎのような時期。

 

序盤は、E.U(ユーロピア共和国連合)の軍による
ユーロ・ブリタニア軍からのペテルブルク(ロシア西部の都市)奪還作戦が描かれます。

 

最初のエピソードということもあり、
本作の主要キャラたちが描かれ、
彼らの物語ですよと提示されているようです。
当然、コードギアスなのでメイトメアフレームによる戦闘、
あとはギアスの存在の気配も。

 

ストーリーを追っていくと、
ブリタニア側はユーロ・ブリタニアの四大騎士団のひとつの聖ラファエル騎士団で、
劣勢のE.U側は脱出路を確保するために新型KMFアレクサンダによる特殊部隊
「wZERO」を投入。

 

しかしこの部隊はブリタニアによって占領された日本人、通称『イレブン』の
ヨーロッパ在住民で構成され、彼らは捨て駒として扱われていた。
KMFに自爆システムを組み込み、
日本人だから神風、特攻をさせろと
敵機を巻き込んで数を減らしていくwZERO隊のなかで、
一機のみ奮戦するのが本作の主人公、日向アキト。

 

彼の窮地に打開策となったのは、
wZEROの司令官に異議を唱えて制圧した女性参謀、レイラ・マルカル。
若く美しい女性ですが知的職務にかかわらず合気道の有段者であり、
白兵戦で非人道的な司令官、アノウを取り押さえアキトの生還を指揮した。

 

これによりwZERO部隊はブリタニア側に
ハンニバルの亡霊』と呼ばれ認知されることに。

 

wZERO隊でのアキトとレイラ、
ブリタニアの四大騎士団の対立の構図がこの時点ではうかがえます。

 

KMFでの戦闘中のアキトの敵対者への叫びは
呪詛なのか、殺意なのか、
彼の目はギアスをかけられた赤い縁が見えます。
彼は何者かにギアスをかけられそれをスザクのように戦闘中に活かしているのか、
それともギアスの呪いによって戦っているのか?
この辺は現時点ではよく分かりません。

 

レイラは結構複雑な来歴の持ち主で、
やや浮世離れしているところもありますが
思いやりがあり、周囲が日本人をイレブンと蔑み捨て駒とするのをよしとせず、
日本人として接するような女性。
理想や正論がやや強く、軍内の理解者であるスマイラスからも少し窘められている。
けれど養女となった家の人間たちとはやや不仲で、
スザクのように問題を抱えながらも正しさを求めているキャラと現時点はいえるかもしれません。
コードギアスですから先々どうなるかはわからない……)

 

第1章はレイラの護衛役としてのアキトとの交流、
そしてスマイラスを拉致しようとしたE.U在住だった日本人で
今はアンダーグラウンドの少年少女、
佐山リョウ、成瀬ユキヤ、香坂アヤノとの遭遇から、
彼らを犯罪を犯したが身の安全と引き換えにwZERO部隊に引き入れ、
アキトを含む部隊を結成。

 

本章の『翼竜』とは少し公式の情報を見ると
特殊部隊wZEROのKMF戦闘部隊『ワイヴァン隊』のメンバーが結集した
ワイバーン翼竜が舞い降りて一同に会した)
ことを表してことかと思います。
今後この『翼竜』が他の誰かなどを指す場合もあるかもしれませんが。

 

加えてブリタニア側では四大騎士団の一角内で異変が。
聖ミカエル騎士団長のミケーレがいずれ団長に推すつもりだった部下に
ギアスをかけられ自刃。
彼は名前がシン・ヒュウガ・シャイング。
相手に自害を迫るギアスというのも恐ろしいですが、
しかし誰彼構わずかけれる類なのか、どうか?

 

他にもこの時点で色々感じますね。
日本人?ヒュウガというのはアキトの日向との関係は?
ギアスの存在から繋がりは濃厚、
だとしてシン自身の目的は?
日本人だからブリタニア内でスザクのように何らかの意図があるのか?
……など。

 

ラストはアキトがレイラに対して不穏な過去を少しだけ語って次回へ。
まだ出だしでキャラと情報の紹介が済んだ段階ですが、
主人公であるアキトがギアスを行使するわけではなく、
スザクのような戦闘員、兵士としての立ち位置という点で原作とはやや違う雰囲気です。
(そりゃまったく同じにしたら面白くありませんが)

 

ネガティブな単語や印象の多い作品ではあるので、
あまり爽快な作品を好む人には重い作品とも言えるかもしれません。
ただ、コードギアスファンとしては遅ればせながら見ていこうと思える作品でした。

 

本作で物語的以外に気になった点、良かった点をいうと、
レイラ役の坂本真綾さんと、切なげなED曲。
KMFナイトメアフレーム)が手描きではなくフルCGになっていた点ですね。
四肢形態で蜘蛛のようにわさわさ動くのは不気味でもり、同時にCG技術の進歩を感じます。

 

ときに、これまで知りませんでしたが、
KMFのナイトメアは悪夢のナイトメアではなく、
KnightMare⇒騎士の馬
(馬でも雌馬であり、コクピット内を母胎とする、みたいな解釈でしょうか?)
のようです。だいぶ長いあいだ勘違いしていました。
情報って大切(苦笑
それからスザクの登場、加えて「水をくれ」の人……
うーん、何者なんだ。
彼は軍師らしいので、
彼の存在がシンと合わさってヨーロッパ方面の戦線を今後動かしていく中での、
アキトたちの部隊の戦い、
そしてなんらかのギアスの絡みが予想されます。

 

ではまた続きの感想で。