1046ワークス24口

とーしろさんの趣味よもやま話の通用口。

「11月の趣味読書感想まとめ~私のクラマーの罪と罰の鉄球走~」

早いもので12月です。師走ですね。

一年はやっ!

という感じで今年ももうラストの月。

ということで、どうにかこの趣味読書感想も

再開して一年をやってこられました。

様々なモノに感謝を。

そのうえで、今後も慎重に堅実に、

考察と要約との訓練の一環として

この読書感想は取り組んでいきたいですね。

 

そんな訳で、先月11月の趣味読書の感想を行きましょう。

 

11月に読んだ趣味本

 

 罪と罰 (下) ドストエフスキー

 さよなら私のクラマー 8 新川直司

 スティール・ボール・ラン 20巻 荒木飛呂彦

 

やや少な目ですね。

11月は趣味のひとつである模型遊びもしていたので、

その分読書の時間が少なかったのです。

というか、読書が少し倦怠感があったからこそ

模型の工作で気分を変えたという事情があります。

 

ともあれ、感想を行きましょう。

いつもの通り、

読書メーターにアップしたものの長文ver.となります。

 

 

 

罪と罰 (下) ドストエフスキー

 

 人物達の人間的弱さや狡賢さなどこれでもかと人間を描いている。

その中でもロジオンは秀でた頭脳を持ち

それなりの理論を打ち出す力があるが、

現実の生活は彼に 

『自分のできることはこんなものか』 を突き付ける。

それが自尊心を傷つけ自信を削ぎ、

うずくまる青年にさせたとも言える。

だから彼の犯罪は自己効力感を得るため 

(自分には出来る!) 

の試みの面もあったのではと自分は思う。

 つまり彼はナポレオンではなく、

賢そうなことを言っても上っ面の賢さの

どこにでもいる弱さと迷いのある一人の人間。

我々そのもの。

 

 そんなロジオンは

ソーニャの愛を受け入れることに対してもうずくまっていた。

こんな自分に価値を見い出し愛してくれる訳がない、

という疑念と畏れに。

だが彼はうずくまるのを止めて動き始めた。

これから彼の幸せに向かっていこうとする人生は始まる。

 

 スヴィドリガイロフとドゥーニャの対決は

息詰まる緊張感があって良かった。

スヴィドリは女たらしの悪党ではあるし、

方法は良くなかったが彼なりに真剣に

ドゥーニャを思っていたことが窺えて、

少しだけ可哀想だった。

すべてのキャラが幸せにはならないあたりは、

人間を描いた小説なのだろう。

これはこれで興味深くありがたい読書体験でした。

 

あと、この作品は様々な点でどこか

西尾維新先生の戯言シリーズを想起しました。

西尾先生はこの罪と罰に感銘を受けていた、

とかいう事情があったりするのかな?とも思いました。

 

 

 

さよなら私のクラマー 8 新川直司

 

 決勝戦への切符をかけた準決勝、後半の続き。

恩田、越前のコンビによる10番国府抑えに対して、

即座に陣形を変えて押してくる栄泉船橋

だがここで恩田が

別のポジションの仕事をすることで流れが変わる。

周防、曽志崎などとの連携で 「日本の夜明けぜよ!」

 

 決勝の相手は女子高校フットボール

二強の栄泉がくだした久乃木と並ぶ興蓮館。

少し出てきたこのチームのメンバーでいうと、

昔なら黒髪ロングの来栖が

好みのタイプだったろうと思うのですが、

今の自分でいうと宇海さんがいいな~と思ったりするのです。

 

 じわじわ深津監督が本領を見せて来ている……

これはクラマーが誰かはそういうことかな、と。

次巻、決勝戦。弱小ワラビーズの試合の行方は。

 

 

 

 

スティール・ボール・ラン 20巻 荒木飛呂彦

 

 熊に注意! が何かと思ったら、熊は関係なかった。

遺体とほぼ同化した (選ばれた) 能力である大統領を中心に、

吉良なモノが引き寄せられ

世界のどこかでそのあおりを受ける存在を生む。

ジョニィはこの現象を目の当たりにして

自分の招いた因果を兄の事件と重ねて苦しむ。

 そんなジョニィを人馬の回転の可能性を試したジャイロが導く。

この二人は本当、良いコンビです。

師弟であり同じレースに勝つという目的を持つ仲間であり、

希望の遺体を差し出しすらした信頼する友。

ツェペリとジョースターの血統……

その運命は近づいているように思う。あと4巻ッ!

 

 

 

以上です。

今年の趣味読書の目標であった

ドストエフスキーを読むのはなんとか達成出来て良かったです。

これからは、

数年ぶりに続巻のでた十二国記

これが自分は途中までになっていたので、

続きを読むことにチャレンジしたいですね。

 

ではまた~。

年内に12月分の趣味読書感想をアップするかは状況によりまする。